うまんちゅの惑星

40代。午年生まれ。夢を失い失望の連続で惑星の果てを彷徨ってる気分だが、“なんくるないさ”の気持ちで日々の出来事を綴る

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

アメリカン・スナイパー

アメリカン・スナイパー


原題:American Sniper
公開:2015/2/21
製作国・年:アメリカ映画・2014年
配給:ワーナー・ブラザース
上映時間:2時12分/CS/4K D
鑑賞日:2015/4/24  シネマイクスピアリ(S11)

監督:クリント・イーストウッド
出演:ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー、ルークグ・ライムス、ジェイク・マクドーマン、ケビン・ラーチ、コリー・ハードリクト


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


クリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)は、テキサス州に生まれ育ち、少年の頃の夢はカウボーイになることだった。
だが、9.11のテロの惨劇を目撃したクリスは、自ら志願して米海軍に入隊した。
クリスはバーで知り合った女性タヤ(シエナ・ミラー)と結婚した後、厳しい訓練を経て米海軍特殊部隊ネイビー・シールズの隊員となって、2003年に始まったイラク戦争に最初の遠征をした。
クリスの使命は味方の兵士達を守ること。
彼は常人離れした狙撃の腕前で多くの仲間を救い“伝説の狙撃手”と呼ばれていた。
タヤは妊娠後、第一児の男の子を出産するも、帰国したクリスの心の変化を察していた。
その後、クリスはイラク戦争が始まって2003年から09年の間、4回に渡ってイラクに遠征する。
戦場においては数多くの敵兵の命を奪いながらも、遠く離れたアメリカにいる妻子に対して、良き夫であり良き父でありたいと願うクリスは、そのジレンマに苦しみながら、過酷な戦場を生き延びて帰還するたびに、タヤとの口論やぬぐえない心の傷に苦しむことになる・・・

9.11米同時多発テロ以降のイラク戦争を舞台に、国を愛し、家族を愛し、米軍史上最強と呼ばれた伝説的なスナイパー、クリス・カイルの半生を描いた実話を、今や84歳で、名俳優にして巨匠であるクリント・イーストウッドが監督して映画化した話題作。


9.11米同時多発テロ以降のイラク戦争を舞台に、米軍史上最多160人を射殺した実在の人物クリス・カイルの半生を描いた本作は、2015年の第87回アカデミー賞では作品賞を含む6部門(作品賞、主演男優賞、編集賞、脚色賞、、録音賞、音響編集賞)にノミネートされて、音響編集部門を受賞している。
全米興行ランキングでも3週連続1位を獲得して、全米での興行収入は3億ドル(約360億円)を突破する記録を残し、クリント・イーストウッド関連作品史上最大のヒットを記録。


映画は「戦場」と「日常」の場面構成で描かれていく。
前半は恋愛と訓練の場面が交互に描かれて、中盤以降はイラクの戦場と帰還した家庭での場面が交互に描かれる。
イラクでの戦闘場面がドキュメンタリー風の描き方でリアルに感じるのは、むやみに映画音楽が使用されていないからだろう。
前半のバーでの場面や船上での結婚式、後半のわずかなシーンのみにサウンド効果として使用されているだけで、エンドロールまでも無音にしていて、銃声と破裂音の響きが映画全体に流れる緊張感を保っている。
しかし、壮絶な戦場と家庭との狭間で精神が崩壊していくクリスの心理的描写が僕には響かなかった。
また、イーストウッドらしからぬ演出だなぁと、妙に気になった場面が二箇所あった。
クリスが生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこしてるのは明らかに人形だなと判るシーン、そして敵の狙撃手を狙って放たれたスローモーションの弾丸の弾道シーン。
重箱の隅を突付く些細なシーンかもしれないけれど、映画全体を包む緊張感とのバランスに違和感を覚えた。


戦争によって人はどんな影響を受けるのか・・・
イラクやアフガニスタンに派遣された米兵はこれまでに200万人を超えているとの事。
そのうち、50万人の帰還兵たちは、敵を殺すという生々しい戦闘行為や刻々と変化する緊迫した戦場から帰国すると、突然、“普通の日常”に引き戻される現実によって、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症させ、アルコール依存や鬱病で精神を蝕んで毎年250人の帰還兵が自殺に追い込まれている事が報道によって伝わってくる。

実話を題材にしたこの映画は、軍人が退役した後、普通の人間に戻ること、日常生活に戻ることの大変さも描いているが、僕には主人公の葛藤に感情移入することが出来なかった。
見終わったあと、登場人物の心理描写が伝わらないのは何故なんだろうか、と考えていた。
たとえ、クリスの人生の事実を知っても、彼の苦悩と心情の真実を知る事はできないからなのだ。
映画を観て心が揺れ動いたとしても、それは、遠い国で起きている“他国の戦争”であって“他人事”という思想が心の奥底にあるからなのだ。
派遣兵が払う犠牲を再認識することは理解しようと思いつつも、戦争の残酷さや家族の大切さがどれだけ大事なのかという感情があっても、所詮は空しい気持ちにしかならない・・・





─────────
■ キーワード
─────────


「羊と狼と番犬。“この世に悪が存在しないと思っている羊は、いざ悪に襲われた時には身を守れない。”“その羊を食い物にするのが狼だ”“その羊たちを狼から守るのが番犬だ”」


「男が身を滅ぼす原因は、倣漫さと、酒と女」


「俺は蛮人どもから仲間を救っただけ。神の前で、何故奴らを殺したのかを説明できる。」


「今はどっちが伝説なんだろうな?」





─────────────────
■ 映画の採点  ★★★☆☆
─────────────────



備考

100点満点で点数は★20点 ☆5点

★★★★★ 有数の傑作
★★★★  見逃せない
★★★   見応え充分
★★    話題作だけど…
★     ダメだ、こりゃ…


スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。