

原題:The King's Speech
公開:2010/2/26
製作国・年:イギリス、オーストラリア合作・2010年
配給:GAGA
上映時間:1時58分/V/DOLBY・SRD
鑑賞日:2011/5/2 シネマイクスピアリ(S15)
監督:トム・フーパー
出演:コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーター、ガイ・ピアース、デレク・ジャコビ、マイケル・ガンボン
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内気で恥かしがりや、そして淋しんぼうで人前で話すことが苦手な僕としてはこの映画から少しでも学べるものを得たいと思い、東日本大震災以降2ヶ月ぶりに劇場へ足を運んだ。
鑑賞したのは
英国の今のエリザベス女王の父親にあたるジョージ6世の伝記をもとに、吃音症のコンプレックスを克服する姿を描く歴史ドラマ。
本年度第83回米アカデミー賞で最多12部門のノミネートの結果、作品、監督、主演男優、脚本賞の4部門を受賞した話題作。
幼少の頃から吃音症の為に無口で内向的、ましてや大勢の人々の前でのスピーチに恐怖心を抱いているジョージ6世(コリン・ファース)が、なりたくもない国王になってしまった。
スピーチが多い公務の数々を前に苦悩する彼を支える為に、妻エリザベス(ヘレナ・ボナム・カーター)は、言語療法士ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとを訪れる。
ライオネルは、ジョージ6世が吃音症が幼少の頃のトラウマからくる原因を引き出して、少しづつ根本的な解決を目指そうとする。
時は、第2次世界大戦開戦前夜、不安に揺れる国民の心をひとつにする為に、そして国の存亡の為に、国民向けのスピーチに挑むのだが…。
舞台劇を見ている感じの地味な映画だった。
退屈とは言えないまでも、丁寧な作りだとは思うけれど感情移入はできなかった。
まぁ見所としてはコリン・ファースとジェフリー・ラッシュの掛け合いぐらいかなぁと思う。
あとは、ジョージ6世とライオネルが靄のかかった中での散歩シーンの映像が印象に残るくらい。
単調になりがちな映画だったけれど、“1シリング硬貨”という言葉やプラモデルといった小道具及び英国的洒落た会話の使い方が、僕を飽きさせずにしたけれども、やはり映画の良さを理解するには何度か見直さなければならないかも、と思う。
先ごろ結婚式を挙げたウイリアム王子とケイト・ミドルトンや、英国王室関係に多少興味があれば、僕の見方も変わっていただろうけど…。
スピーチの思い出と言えば、会社のとあるマスコミ向けパーティで、無理やり壇上に引き上げられた経験と、結婚式の友人代表あいさつでの冷や汗の思い出しか浮ばないけれども、今だにコンプレックスだらけの塊をもつ僕としては、より良いスピーチをする為には映画のように療法士を探すよりも“麗しき女性”を探す事が、自らのコンプレックスを克服する手っ取り早い方法と思うのは間違いないと理解している…
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■ キーワード
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「ナポレオンの時代には馬にさえ乗れていれば良かったけれど、今は人前で上手に演説が出来なければ民衆からの支持は得られない」
「私が話すのを待っていると、長いこと待たされるぞ!」
「あなたの吃音が私を幸せにしてくれるって思ったの」
「“だが、Wがつっかえていたな”、“僕だと分かるようにわざとしたんだ”」
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■ 映画の採点 ★★★☆
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備考
100点満点で点数は★20点 ☆5点
★★★★★ 有数の傑作
★★★★ 見逃せない
★★★ 見応え充分
★★ 話題作だけど…
★ ダメだ、こりゃ…
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