うまんちゅの惑星

40代。午年生まれ。夢を失い失望の連続で惑星の果てを彷徨ってる気分だが、“なんくるないさ”の気持ちで日々の出来事を綴る

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キックアス

キックアス


原題:Kick-Ass
公開:2010/12/18
製作国・年:アメリカ、イギリス・2010年
配給:カルチャー・パブリッシャーズ
上映時間:1時間57分/CS/DOLBY・SRD
鑑賞日:2011/1/21  シネマイクスピアリ(S3)

監督:マシュー・ヴォ-ン
出演:アーロン・ジョンソン、クリストファー・ミンツ=プラッセ、ニコラス・ケイジ、クロエ・モレッツ、エリザベス・マクガバン、マーク・ストロング、デボラ・トゥウィス、ギャレット・M・ブラウン


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主人公は高校生。
貧乏でいじめられっこ。
時々エロい妄想をしながらもコミックオタクの彼はアメコミのヒーローに憧れる。
彼は“特別な力はなくても正義を愛する心があれば誰でもヒーローになれる”という思い込みで、通信販売で購入したダサい衣装のコスプレを身に着けて正義の為に立ち上がる(笑)
ある日、夜道を歩きながらギャング同士の争いに巻き込まれるがめげずに戦った様子を携帯で撮られ、その映像がユーチューブやネットで取り上げられて話題になる。
大怪我を負いながらも気をよくした彼は、赤ん坊の頃からビックダディ(ニコラス・ケイジ)に殺しの数々を教わった少女、ヒットガール(クロエ・モレッツ)の親子と出会うが…


タイトルの「キックアス」はケツを蹴ると言う意味だが、主人公が名乗るヒーロー名に掛けていて、スーパーマンのような正統なヒーロー映画のような期待で観ると、そのイメージが粉々に吹き飛ぶ、純真な少年少女の鑑賞厳禁の血ゴーゴーな映画だった(笑)
モリコーネのBGM「荒野の用心棒」をバックにヒットガールの過激な殺戮とバイオレンス描写炸裂はタランティーノも狂喜乱舞しただろうか?

当初、この作品は日本国内の上映が危ぶまれていたが、
“ホテルルワンダ”や“ハングオーバー”の時のようにラジオやコラムで活動中の町山智浩氏らの後押しで公開の運びになった。
もちろんR指定である。

「誕生日プレゼントに子犬が欲しい」とヒットガールが言うと、パパのビッグダディの表情が曇ると、「冗談よパパ、バタフライナイフが欲しいわ」と、言うように、ビッグダディとヒットガールの数々のブラックな会話に苦笑いするが、10歳前後の少女がギャングどもを殺しまくる殺戮の数々を、ロック系のBGMに乗せて面白くスタイリッシュに展開するバイオレンス描写に対して、何の抵抗もなく観ている自分の頭の感覚麻痺に気づかない怖さを感じる。

倫理的に頭で考えれば不快な映画である。
“まぁまぁ、そう硬いこと言わずに映画を楽しめよ”とこの映画にはまっている者たちには言われそうだが、僕のツボには響かなかった。
僕もティーンの頃に鑑賞すれば、当時“マッドマックス”を見た時のような衝撃にハマッタかも知れないが、何故、この映画を楽しめなかったんだろうかと色々と考えを巡らせてみたけれど、理由が浮かばない。
物語に共感する何らかのスパイスが足りなかったのかも知れない。
もちろんこの作品を見た後では“マッドマックス”が幼稚に見えるけれど…

ちなみに「東京都青少年の健全な育成に関する条例」(青少年育成条例)の改正案は昨年可決されたけれど、青少年に与える性描写とバイオレンス描写はどちらの方が影響が大きいのだろうか?と、石原慎太郎にこの映画の感想を聞きたいなぁと、ふと思い浮かんだのは確かだ。





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■ キーワード
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「何故現実にスーパーヒーローが存在しないのか?」


「大いなる正義の力を持たない者には責任がないのか?」


「“パパ、思っていたより銃弾は痛かったよ”“練習の銃弾は火薬を減らしていたからね。”“パパは世界一優しいパパだわ”」


「“あの子に惚れたぜ!”“まだ11歳くらいだぞ”“あの子が大人になるまで俺は童貞を守る!”“誰から守るんだよ”」





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■ 映画の採点  ★★★
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備考

100点満点で点数は★20点 ☆5点

★★★★★ 有数の傑作
★★★★  見逃せない
★★★   見応え充分
★★    話題作だけど…
★     ダメだ、こりゃ…




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コメント


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評論、冴えてますね~。ホント、一気に読ませる技ありです。今年もよろしく。

carry | URL | 2011年01月23日(Sun)16:06 [EDIT]


carryさん

時々過去の文章を読み返すと、自分の文章力の無さに改めて気づくとともに、このままブログを続けていいものかと考えてしまいます(-_-#)
こういう心境ですから、褒められたことのない反動でホントに調子に乗ってしまい、建設中のスカイツリーに素っ裸で登りかねない状態になりそうなので、僕のセンスの無い評論を簡単に褒めないで頂けると僕も冷静にいられると思いますが…(^^;

トムソーヤ | URL | 2011年01月26日(Wed)20:23 [EDIT]


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