うまんちゅの惑星

40代。午年生まれ。夢を失い失望の連続で惑星の果てを彷徨ってる気分だが、“なんくるないさ”の気持ちで日々の出来事を綴る

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あかね空

あかね空


「あかね空」

山本一力 著


■ISBNコード: 4-16-767002-X
■判型/総ページ数: 文庫/411ページ
■価格: 590円(税別)
■発売年月日: 2006年11月20日 第12刷
■発行元: 文藝春秋










上方の京から江戸にやって来た豆腐職人の永吉は、深川の虹町で小さな豆腐屋を始める。
右も左も分からない状況で、同じ長屋にいたおふみという女性に助けられながらやがて結婚して夫婦となった。
永吉は京豆腐が江戸の人達に味覚、質感の違いに不評を受けながら苦労するものの、やがて夫婦には3人の子供に恵まれるも、家族の運命の歯車が狂いだし始める…
親子二代にわたって下町の豆腐職人一家の絆を描き、第126回直木賞を受賞した時代小説。


物語は二部構成になっており、第一部では豆腐職人永吉と妻おふみとの出会いから結ばれて三人の子が授かる過程と、京と江戸との豆腐の味覚が違いながらも信念を曲げずに地道に豆腐作りに励む姿が描かれる。
第二部では、第一部で描かれて物語を夫婦の3人の子供達や複数の脇役の視点からストーリーが語られる。

読み始めるとストーリー展開の速さにグイグイと引き込まれるけれど、夫婦の、特におふみと3人の子供たちのやり取り辺りからは、あれれっ感じでパワーダウンの感じになってしまう。
老舗料亭の女将や同業者の豆腐職人の妻のエピソードをはじめ、「おぬしも悪やのぉ~」とTV時代劇によく出てくるいかにも悪そうな商売敵や、長屋の住人、寺の僧侶、賭場の親分等、複数の脇役達が絡む物語のベクトルの広がりが、旨く処理出来ていればもう少し印象が良くなっていたと思う。

しかし、物語で描かれる豆腐作りの過程が具体的で、すぐにでも味わいたい気にはなったのは確かだ。
ただ残念ながら、永吉さんがいかにうまい豆腐を作ってもチャンプルーには欠かせない沖縄料理には向かないんだろうなぁとは思う(笑)





印象に残るキーワード

「うん、平気、平気」

「八幡宮」

「夫婦といえども、同じことを考えているかどうかは分からない…」

「堅気衆がおれたちに勝てるたったひとつの道は、身内が固まることよ。壊れるときは、かならず内側から崩れるものだ。」





本書の採点  ★★★



備考

★★★★★ 有数の傑作
★★★★  読み応えあり
★★★   まぁまぁかな~
★★    思ったより期待はずれ
★     ダメだ、こりゃ~


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