

「第9地区」
原題: District 9
公開:2010/4/10
製作国・年:アメリカ・2009
配給:ワーナーブラザース映画 GAGA
上映時間:1時間59分/V/SDDS
鑑賞日:2010/4/23 イクスピアリ(S15)
監督:ニール・ブロムカンプ
出演:シャルト・コプリー、デビッド・ジェームズ、ジェイソン・コープ、バネッサ・ハイウッド
B級映画の括りになるのだろうけれど、「マッドマックス」を初めてみた時のようなオーストラリア映画を見ている感覚だった。
有名スターや知名度のあるキャスト(製作のピーター・ジャクソン以外は…)の映画ではないし、有名な原作小説でもないのにこの面白さはなんだろう?
舞台は
1982年、南アフリカのヨハネスブルグ上空に突如現われ、空中に停止したままの正体不明の巨大UFO。
宇宙船内に突入すると、体の弱ったエイリアンを発見するが、人類は未知なる生命体に驚きながらも、しかたなく難民として受け入れる。
それから、28年後の現在、住民たちは、姿形は海老か昆虫に似て言葉が通じず、不潔なエイリアンたちを偏見と差別で見て、しだいに双方の対峙が激しくなり、国際機関のMNUは難民として生活するエイリアンと一部のギャングが暮らしスラム化した共同移住区「第9地区」のエイリアン難民キャンプの強制移住計画を進める始めるが、事態は大事件の発火点へと変わっていく…
これまで映画で描かれてきた宇宙人は、侵略や征服パターンの展開というステレオタイプ的が普通だったけれど、この作品は侵略者としてではなくて、エイリアンを人類と隔離した難民者として描く設定が面白い。
ニュース番組のように、関係者が語りかけるドキュメンタリータッチで描かれ、リアルに感じてくる不思議さにのめり込めれば、この映画にハマルはずだ。
特に前半は、シャルト・コプリー演じる主人公ヴィカスの設定が、感情移入出来ないくらい嫌な男だったのだが、後半からたたみ掛けるモビルスーツ型のロボットアクションと、ツボを外さないシーンの連続でボルテージが高まった。
(因みに現在血圧の高い状態が続いている僕にとっては毒になりそうだ…)
本年度のアカデミー作品賞を含む4部門にノミネートされ、興行成績も成功を収めたのだから続編の可能性は間違いないかもしれないけれど、この映画の世界観やクオリティが滅茶苦茶にならない為にも、続編なんか作らずにいてほしいと願いたい。
さて今晩は、ロブスターでも食べに行くことにするとしょうか(笑)
キーワード
「猫缶」
「MNU」
「家に帰りたい」
採点 ★★★★
備考
100点満点で点数は★20点 ☆5点
★★★★★ 有数の傑作
★★★★ 見逃せない
★★★ 見応え充分
★★ 話題作だけど…
★ ダメだ、こりゃ…
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