うまんちゅの惑星

40代。午年生まれ。夢を失い失望の連続で惑星の果てを彷徨ってる気分だが、“なんくるないさ”の気持ちで日々の出来事を綴る

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

チルドレン

チルドレン


「チルドレン」

伊坂幸太郎 著


■ISBNコード: 978-4-06-275724-9
■判型/総ページ数: 文庫/347ページ
■価格: 590円(税別)
■発売年月日: 2008年5月20日(第6刷)
■発行元: 講談社






仙台を舞台に、4人の若者たちの周りで起きる日常の小さな事件を、「バンク」「チルドレン」「レトリーバー」「チルドレンⅡ」「イン」の五編を収めた、伊坂幸太郎の長編のような短編小説。


●「バンク」は偶然に銀行で強盗事件に巻き込まれてる陣内、鴨居、永瀬の出会いを描く…

●「チルドレン」 は家裁調査官になった陣内と部下の武藤が、少年犯罪をめぐる物語…

●「レトリーバー」は盲目の青年永瀬とその彼女優子、そして陣内の三人が仙台駅前の広場で“時間停止の謎”をめぐ  る物語…

●「チルドレンⅡ」は「チルドレン」から1年後、離婚調停中の夫婦とある少年の人間模様を描く…

●「イン」は陣内のバイト先のデパート屋上で、永瀬を通して描く小さなミステリー物語…



著者の伊坂幸太郎作品を読むのは初めてである。
この作品と「アヒルと鴨のコインロッカー」「死神の精度」「重力ピエロ」の4冊を、1年近く読まずに積み置きしていた。

さらさらと読めて、嫌味のない展開と後味感。
過去と現在の時間軸が繋がっていない構成で、各エピソード独立した物語でありながら、それぞれのエピソードにリンクしている優しくてささやかな幸せを感じる。

食わず嫌いの傾向がある僕の悪い欠点だが、どうも癖のありそうな作家かも、と先入観があったことは確かだったが、読後は反省しきりです …(;^ω^A

陣内のキャラクターが特に面白い。
実際にこういう奴が周りにいると、ウザく感じるかもしれないけれど、物語のリズムを崩さない嫌らしさ、嫌味のある描き方じゃないのがイイ。
因みに僕は役者とDJで活躍している宮川賢をイメージしながら楽しく読み進めた。

死霊のはらわた、カーペンター、アルパチーノ、セーガルなど、映画にまつわる遊び心が散りばめられて、著者は映画も好きなんだろううなぁ、と心くすぐられる。

僕的に映画「暗くなるまで待って」を想像しながら読んだ「イン」のエピソードがお気に入りです。
唯一気になることは鴨居くんのエピソードが語られないことかなぁ、まぁ、いずれの機会に描いてくれることを待つとしましょうか…





印象に残るキーワード



「ヘイ・ジュード」

「侏儒の言葉」

「そもそも、大人が恰好良ければ、子供はぐれねえんだよ」

「俺たちは奇跡を起こすんだ」

「おそらく陣内は、人間よりも犬に近いのだ。だいたいが陣内は、初対面の犬にも、「元気にしていたか?」と声をかける。まるで、旧知の人と再会したかのように。ああ言われると犬のほうだって、悪い気はしないのではないだろうか」





本書の採点  ★★★★



備考

★★★★★ 有数の傑作
★★★★  読み応えあり
★★★   まぁまぁかな~
★★    思ったより期待はずれ
★     ダメだ、こりゃ~


スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。