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うまんちゅの惑星

50代。午年生まれ。夢を失い失望の連続で惑星の果てを彷徨ってる気分だが、“なんくるないさ”の気持ちで日々の出来事を綴る

スター・トレック イントゥ・ダークネス

スター・トレック イントゥ・ダークネス


原題:Star Trek Into Darkness
公開:2013/8/23
製作国・年:アメリカ映画・2013年
配給:パラマウント
上映時間:2時12分/CS/DOLBY・SRD
鑑賞日:2013/9/20  シネマイクスピアリ(S16)

監督: J・J・エイブラムス
出演:クリス・パイン、ベネディクト・カンバーバッチ、ザッカリー・クイント、ゾーイ・サルダナ、サイモン・ペッグ
ジョン・チョウ、カール・アーバン、アリス・イブ、アントン・イェルチン、ブルース・グリーンウッド、ピーター・ウェラー、レナード・ニモイ


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西暦2259年、カーク(クリス・パイン)が指揮するUSSエンタープライズは、未知の惑星ニビルを探索中に巨大な地殻変動に遭遇。
カークは規則違反を犯しながらも、危機状態の中にいた副長スポック(ザカリー・クイント)を救出後、地球に戻る。
しかし、規則違反を理由にUSSエンタープライズ号の船長を解任されてしまう。
そんな矢先に、ロンドンにある宇宙艦隊基地のデータセンターが爆破される事件が発生した。
事件は、艦隊士官のジョン・ハリソン(ベネディクト・カンバーバッチ)という男が事件に関わっている事が判明して、連合艦隊のマーカス提督(ピーター・ウェラー)はカークにハリソンを捕らえるよう命令をするのだが・・・

2009年にJ・J・エイブラムス監督によってリブートされ、若き日のカーク船長らを描いた「スター・トレック」の続編。


火山の大噴火による惑星崩壊する冒頭の疾走シーンは、インディ・ジョーンズや007シリーズのようなオープニングシークエンスのようで、一気に画面に引き込まれる。
巨大艦が宇宙艦隊本部ビルがある街に墜落するシーンやスポックとカーンが格闘する高所の飛行艇上でシーンなど迫力ある見せ場もてんこ盛りなのだが、前作には及ばなかった。

ストーリーの基本はスポックの心情の変化とカークとの深い友情を描く人間ドラマでいいのだが、カーンの設定とストーリーに絡む反乱動機の理由付けが雑すぎるので、感情移入できるほどうまくフィットしていない感があった。

また映像の撮り方がズーム的で、もう少し退いた感じが欲しかった。

クルーの命を預かる艦長としてのリーダーシップ論とか、現実の世界で起きている事象を映画のストーリーに埋め込まれている背景の構図を深読みできるとかの考え方もありはするのだろうけれども、
それよりも、「ダイハード/ラストディ」もそうだったが、核や放射能に対しての深刻さが薄っぺらさを感じるのは、しょうがないと思うべきなのかが引っかかりはする・・・


ところで
この作品のキャッチコピーには“人類最大の弱点は、愛だ”や、“見るがいい。愛が世界を滅ぼすのを。”が謳われていて、違和感がある。
この映画に限った事じゃないけれど、これまで日常茶飯事に嘘予告編や偽キャッチコピーなんかでの映画宣伝手法がいかに的外れ過ぎなのか笑うしかない。

業界紙には“興行収入50億円を狙う”として、タイアップ宣伝やベネディクト・カンバーバッチのプッシュ戦略、日本女性を取り込む方法などの宣伝戦略記事が掲載されていたのを見ていて、配給会社のパラマウントの余裕のない宣伝ぶりが浮いているのが気になる。
これまで、「スター・トレック」や「バットマン」シリーズの日本国内の興行成績を踏まえれば、“興行収入20億円”が限界と認識するべきだと思う。
日本でのプロモーション展開はハリウッド本社の圧力だろうけれど、大掛かりをアピールする割には宣伝効果の疑問を反省しないのだろうか?
まぁ、何もやらないよりは、手当たり次第にやれば、50億円の目標が可能と考えていれば、誰でもできるよね。
もっとシンプルで地道な映画の宣伝と興行をすりゃいいのにと思うけどなぁ。







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■ キーワード
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「あいつの前髪をむしりたい」


「 感情を捨てたのは母星が消滅したから。
   感情の排除は思いやりの欠如ではない 」

「23 17 46 11」


「怖いよ。 この感情を克服するにはどうすればいい?」


「前より凶暴で残忍な性格になってないだろうな」






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■ 映画の採点  ★★★☆☆
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備考

100点満点で点数は★20点 ☆5点

★★★★★ 有数の傑作
★★★★  見逃せない
★★★   見応え充分
★★    話題作だけど…
★     ダメだ、こりゃ…



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ワールド・ウォー Z

ワールド・ウォーZ


原題:World War Z
公開:2013/8/10
製作国・年:アメリカ映画・2013年
配給:東宝東和
上映時間:1時56分/CS/DOLBY・SRD
鑑賞日:2013/9/13  シネマイクスピアリ(S8)

監督:マーク・フォースター
出演:ブラッド・ピット、ミレイユ・イーノス、ダニエラ・ケルテス、ファナ・モコエナ、アビゲイル・ハーグローブ、マシュー・フォックス、デビッド・モース


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その日も、いつもと変わらない平穏な朝だった。
伝染病の調査や紛争国での調停役を務めた経験がある元国連捜査官ジェリー(ブラッド・ピット)は、妻カリン(ミレイユ・イーノス)、二人の娘を乗せた車で外出していた。
街なかで全然動く気配のない交通渋滞に巻き込まれていた時、突如、背後から暴走するトラックが走り去ったあと、“狂暴化した何か”に襲われた人々は恐怖の中で逃げ惑っていた。
街の風景があっという間に激変、大混乱に陥ってしまう中で、ジェリーは必死で家族を守りながら、旧知の仲の国連事務次官ティエリーに連絡すると、大西洋に浮かぶセーフティーゾーンである国連指揮艦の空母に家族をかくまってもらうことと引き換えに“ウィルスの謎”を解明することを依頼されることになる。
突然に拡大し始めた謎のウィルス感染で世界の大都市も壊滅的な被害を拡大していて、アメリカでは大統領は逝去し、政府は機能せずにいた。
人類を絶滅へと導く謎のウイルスが蔓延し、絶望が覆って世界中が混沌とした状況のなかでジェリーはどうするのか・・・


簡単に説明すれば、ブラッド・ピット主演の“ゾンビ映画”である。

僕はホラーやゾンビ映画が苦手で、スルーするつもりだったけれど、周りからよくブラッド・ピットに似ているね、と言われていた気がしたの思い出して仕方なく鑑賞した ( ̄ー ̄)ニヤリ

滝クリに“イ・ク・ジ・ナ・シ”と言われそうだが、仕方がない・・・


この映画の注目点は、ゾンビの行動がとにかく速い!
襲われた人間がゾンビ化するのはたったの12秒。
変貌を遂げたあとは、音に敏感に反応して、近距離の人間に猛烈に襲い掛かる。
次々と自動車に体当たりしたり、高い壁をよじ登ったり、挙句の果てにはヘリコプターへダイブと、まぁ、あいた口が塞がらない~ヾ(゚Д゚ )
沖縄にいるトービーラーのほうが可愛く見えるほどだ(これには共鳴してくれる人も多そう・・・)

アメリカから韓国、そしてイスラエルへと物語の舞台が移り、展開が早く、“まだ終わりではない・・・戦いは続く・・・戦いは始ったばかりだ”とナレーションとともに終わる。
興奮度が高まらずに余韻に浸ることさえなかった。
ストーリー展開は荒っぽいけれど、遊園地のアトラクション映画と思えば不満はないのだが、しょせんゾンビ映画だからこそ、内容が理不尽って思うことが野暮なのだが・・・ ~(。´゚ェ゚)。

これまでのゾンビ映画とは違って、血や肉片がドバドバと流れたり飛び散ったりするようなグロテスクな描写はないので、子供がいる家族での鑑賞が許容範囲のパニック作品と見ればいいと思う。
ただ、ゾンビ映画が好き!、ゾンビになりたい!と思う人にとっては多少マイルド感があり期待外れだとは思うかも知れない。


マックス・ブルックスの原作は、もしも世界各地で謎のウイルスが蔓延した現象が起きた場合、各国の動向を地政学的観点から描き、人々がとる行動の姿をレポート風に仕立てたベストセラーを、「ネバーランド」「007 慰めの報酬」のマーク・フォースター監督が映画化。

当初、ブラッド・ピットが製作も兼ねているこの作品は3部作のシリーズ化構想を練っていたが、脚本の大幅修正や追加撮影などで200億円を超える制作費の予算超過とトラブル続きで公開も危ぶまれていたとの事らしい。
しかし、6月21日に全米公開された「ワールド・ウォー Z」が、オープニング興行収入6,641万ドルという大ヒットスタートをきった。
2005年にアンジェリーナ・ジョリーと共演した映画「Mr. & Mrs. スミス」の5,034万ドルの数字を更新して、ピット主演作としては過去最高のオープニング興収を記録。
また、世界興行収入も5億0260万ドル(約490億円)を超え、ブラッド・ピット主演作としては2004年の「トロイ」(世界興収4億9730万ドル)を抜き、過去最高の興収記録を更新中。
これを受けて、製作会社のパラマウントは続編製作にむけて動き出したとのニュースが伝わってきた。

日本での興行成績はブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリーが来日しての宣伝も、予想の成績には到達できないかもしれない。
公開前の日本ではあえて“ゾンビ映画”であることを伏せて宣伝展開をしていた事がTwitterで話題になっていたけれど、「レ・ミゼラブル」「テッド」をヒットさせた東宝東和としては満足できない成績だろうなぁと思う。
3.11の大震災がなければ、この映画も50億円以上の興行収入が見込めただろうけど、
現実の世界では地球滅亡の前に、日本滅亡のほうがリアルで早い気がするので、映画をヒットさせるには至難の業ではあると思う。


ところで、ブラッド・ピットには重要な任務の時には携帯電話の電源を切っとけってだけは言っておきたい・・・







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■ キーワード
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「 自然は連続殺人鬼だ。
   鮮やかな手口で、大量の人間を次々と殺す。
    だが、連続殺人鬼は心の最奥では捕まりたいと願望している。
     世間に自分の鮮やかな手口を語りたいからだ。
      だから無意識のうちに手がかりを残す。
       私はそれを追う・・・ 」


「 自然は“弱さ”を“強さ”と偽りたがる
   “最凶”の部分こそが“弱点”だったりする・・・ 」


「前のアパートよりは広いわ」


「ある問題に対し、9人の男の意見が一致したならば 10番目の男は必ず異を唱えなければならない」


「 事が起こるまで、人々は信じない。
   だが、それが“人類の特質”なのだ 」


「僕が戻ってこなかったら、愛してるって、家族に伝えてくれ」





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■ 映画の採点  ★★★☆
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備考

100点満点で点数は★20点 ☆5点

★★★★★ 有数の傑作
★★★★  見逃せない
★★★   見応え充分
★★    話題作だけど…
★     ダメだ、こりゃ…





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