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うまんちゅの惑星

50代。午年生まれ。夢を失い失望の連続で惑星の果てを彷徨ってる気分だが、“なんくるないさ”の気持ちで日々の出来事を綴る

華麗なるギャツビー

華麗なるギャツビー


原題:The Great Gatsby
公開:2013/6/14
製作国・年:アメリカ映画・2013年
配給:ワーナー・ブラザース映画
上映時間:2時22分/CS/DOLBY・SRD
鑑賞日:2013/6/21  シネマイクスピアリ(S5)

監督:バズ・ラーマン
出演:レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン、アイラ・フィッシャー


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輝いていた日は過ぎ去り、
過去は二度と戻らない。

ギャツビーは、宅邸の対岸に見える“緑の灯火”を信じていた。
年を追うごとに我々の前からどんどん遠のいていく、陶酔に満ちた未来を。
それはあのとき我々の手からすり抜けていった。
でもまだ大丈夫。
明日はもっと速く走ろう。
両腕をもっと先まで差し出そう・・・

「狂乱の20年代」と呼ばれ、空前の好景気に沸いた1920年代のニューヨーク。
宮殿のような豪邸に暮らし、素性も仕事も謎めいた大富豪のジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)は、毎夜のように豪華絢爛なパーティを開いていた。
そんなある日、隣人の青年ニック(トビー・マグワイア)はギャツビーからパーティへ招待される。
ギャツビーはどこから来たのか? どうやって大富豪になったのか? 仕事は何をしているのか? 毎夜、何の為に豪華絢爛なパーティを開いているのか?
誰もその答えを知らない。
やがてギャツビーは、上流階級の令嬢デイジー(キャリー・マリガン)に会いたいと、ニックに相談する。
ニックはギャツビーが何か隠し事をしていると直感するのだが・・・

アメリカ文学古典の必読書と言われているフィッツジェラルドの小説「グレート・ギャツビー」を、「ロミオ+ジュリエット」「ムーランルージュ」のバズ・ラーマン監督がレオナルド・ディカプリオを主演にして描く。


バズ・ラーマン作品はクセがあるので好みではない。
「ムーランルージュ」がつまらない映画だったので不安だったけど、退屈はしない華やかな映画だった。

夜空に花火が盛大に打ち上げられ、美男美女が入り乱れるギャツビーの邸宅パーティー・シーンは、プラダやブルックスブラザーズの衣装やティファニーの宝飾品が銀幕の世界に散りばめられて、ジャズとヒップポップが融合した違う時代のサウンドがゴージャス感を重厚にしている。

ディカプリオは「タイタニック」の大ヒット以降、複雑でシリアスな演技ばかりで冴えない印象が続いていたけれど、やはりラブストーリーの映画では色気と存在感がある。

今の時代ならギャツビーのデイジーへの愛はストーカーだが、
ディカプリオが演じれば許されるが、僕がやればお縄がかかり拘置所直行ものだ (ノ_-;)

ギャツビーが追い求めていた信念は果たして中身がないんだろうか?
鑑賞後、時間が経つにしたがい、物語の虚無感が強くなる。
とりあえず、未読のままにしている5,6年前に購入した小説を読んでみようと思う。







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■ キーワード
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「いろんな困難を乗り越えてもボートをこぎ続ける」


「人生を支配しろ」


「神はすべてを見ている」


「女の子は美しくて馬鹿なほうがいい」


「皆クズばかりだ。君は価値がある」






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■ 映画の採点  ★★★☆☆
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備考

100点満点で点数は★20点 ☆5点

★★★★★ 有数の傑作
★★★★  見逃せない
★★★   見応え充分
★★    話題作だけど…
★     ダメだ、こりゃ…


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世界にひとつのプレイブック

世界にひとつのプレイブック

原題:Silver Linings Playbook
公開:2013/2/22
製作国・年:アメリカ映画・2012年
配給:GAGA
上映時間:2時03分/CS/DOLBY・SRD
鑑賞日:2013/6/1  シネマイクスピアリ(S1)

監督:デビッド・O・ラッセル
出演:ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーバー、クリス・タッカー


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妻の浮気が原因で心のバランスを崩したパット(ブラッドリー・クーパー)は、教師の仕事と家を失い、実家で両親と暮らしながら、社会復帰を目指してリハビリ中。
いつの日か別れた妻とよりを戻そうと奮闘していたが、友人の紹介で近所に住んでいる愛らしい容姿の女性ティファニー(ジェニファー・ローレンス)と出会う。
ティファニーも夫を事故で亡くして心に傷を抱えていた為に、過激な発言と突飛な行動で自暴自棄の過去をパットに語りはじめる。

パッド 「なぜ仕事をクビに?」
ティファニー 「会社のみんなとヤッたから」
パッド 「みんな?」
ティファニー 「夫が死んで落ち込んでて…」
パッド 「この話は やめよう」
ティファニー 「ありがとう」
パッド 「 … 」

パッド 「みんなって何人?」
ティファニー 「11人」
パッド 「 … 」

パッド 「女とも?」

型破りな二人の奇妙な交流が始まる。
パットは、ティファニーから元妻との手紙のやり取りをする代わりにダンスコンテストのパートナーになるようにと提案されて受け入れるのだが・・・

シリアスな題材ながらユーモアを織り交ぜながら、心が壊れた男女の再起を描くヒューマン・コメディーの本作は、第85回本年度アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞の他、主演男優賞(ブラッドリー・クーパー)、主演女優賞(ジェニファー・ローレンス)、助演男優賞(ロバート・デ・ニーロ)、助演女優賞(ジャッキー・ウィーヴァー)の全演技部門を含む8部門にノミネートされて、ジェニファー・ローレンスが主演女優賞を受賞した。
因みにジェニファー・ローレンスは壇上に上がろうとしたとき、ドレスの裾を踏んで転ぶ映像が話題になっていた(笑)

登場人物の全てが何らかの問題を抱えたり変な人でキレたりする設定の物語なのだが、映画自体キレが無いので共感出来なかった(文体にキレがないのはご容赦を・・・)

人生の立て直しと恋愛を描きながら最後は“Shall We ダンス?”の流れで、クリスマスシーズンに観れば多少映画の感想も良くなるのかなとも思うのだが、キャラクターを応援したいという気持ちになれなければ普通の映画にしか見えない。
全米では興行的にも大ヒットして、アカデミー賞の演技部門では31年ぶりに全ノミネートという快挙が話題に取り上げられていたけど、どれも印象深い演技とは思えない。
パッドの父親を演じるロバート・デ・ニーロもある意味病んでいる設定だが、観ている間はミート・ザ・ペアレンツの演技のほうが頭に浮かぶので、今回の演技は彼にとっては手抜きの域かもしれない。
しかし、ジェニファー・ローレンスにも魅力を感じないってなんでかねぇ~(笑)

よ~く考えてみれば自分も“変人”だから
この映画に共感できない原因だと今、理解した気がする・・・







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■ キーワード
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「悪いのはヘミングウェイだ」


「過去にとらわれていて、気づくまで時間がかかった。君が僕の“希望の光”だ」


「今が人生の選択の時だ。サインを見逃すな 」


「 My Cherie Amour 」






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■ 映画の採点  ★★★
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備考

100点満点で点数は★20点 ☆5点

★★★★★ 有数の傑作
★★★★  見逃せない
★★★   見応え充分
★★    話題作だけど…
★     ダメだ、こりゃ…







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