うまんちゅの惑星

40代。午年生まれ。夢を失い失望の連続で惑星の果てを彷徨ってる気分だが、“なんくるないさ”の気持ちで日々の出来事を綴る

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クラウド アトラス

クラウド アトラス

原題:Cloud Atlas
公開:2013/3/15
製作国・年:アメリカ映画・2012年
配給:ワーナー・ブラザース映画
上映時間:2時52分/CS/デジタル
鑑賞日:2012/3/22  シネマイクスピアリ(S2)

監督:ラナ・ウォシャウスキー、トム・ティクバ、アンディ・ウォシャウスキー
出演:トム・ハンクス、ハル・ベリー、ジム・ブロードベント、ヒューゴ・ウィービング、ジム・スタージェス、ぺ・ドゥナ、ベン・ウィショー、ジェイムズ・ダーシー、ジョウ・シュン、キース・デイビッド、デイビッド・ギャスィ、スーザン・サランドン、ヒュー・グラント


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ここ数年、趣味の映画を観てもワクワクすることが少なくなった。
中高生の頃はB級映画でも感性で観て楽しんでいられていた頃が懐かしい。
ひと昔で言えば初老の年齢に足を突っ込んだからなのか、理屈で観ているから色褪せてみえてしまう。
どうすればあの頃の感性で映画を観ることが出来るのだろうかと時々考えている。
映画もそうだけど、街で擦れ違う女性を見てもワクワクする事がなくなった。
そっちのほうが重要な問題かも知れないけど・・・(~ヘ~;)ウーン

そんななか、ほんとにほんとに、久々に胸高なる映画だったのが「クラウドアトラス」。
「マトリックス」のVFXで斬新な映像表現を炸裂させたラナ&アンディ・ウォシャウスキー監督とドイツ出身のトム・ティクバの3人による共同監督で描く、過去・現在・未来の6つの時代にまたがり、人種、時空を超えた6つのエピソードを描く壮大な物語。


すべては、つながっている。
星空の下、初老のザックリー(トム・ハンクス)は自らの波乱の人生を語り始めるところから映画は始まる。

■1849年~南大西洋
奴隷売買が行われていた時代の南大西洋諸島を舞台に若き弁護士ユーイング(ジム・スタージェス)は、奴隷問題に苦悩するなかで病に倒れて、航海中の船倉で隔離されて、強欲な医者(トム・ハンクス)から看病されるのだが・・・

■1936年~スコットランド
ユーイングによる19世紀の航海日誌を読む音楽家のフロビシャー(ベン・ウィショー)は同性愛者。
恋人のシックススミス(ジェームズ・ダーシー)と別れたあと、天才作曲家ケッスルリング(ヒューゴ・ウィービング)の家に押しかけて、幻とされていた名曲“クラウドアトラス六重奏”を作り上げていく数奇な運命をたどる。

■1973年~サンフランシスコ
停電で閉じ込められたエレベーターの中で、物理学者になったシックススミス(ジェームズ・ダーシー)から原子力発電所の陰謀を知らされたジャーナリストのルイサ・レイ(ハル・ベリー)は、発電所の職員アイザック・サックス(トム・ハンクス)に接近して、発電所の陰謀を暴こうとするのだが・・・。

■2012年~イングランド
原子力発電所の陰謀を暴いた本を出版した編集者のカベンディッシュ(ジム・ブロードベント)は、暴力的な作家ダーモット・ホギンズ(トム・ハンクス)ののエージェントを務める。
しかし、あるパーティでダーモットが書評家を殺したことから災難に巻き込まれていく・・・

■2144年~未来のソウル
遺伝子操作によってクローン人間の製造が可能になった未来の管理社会。
ウェイトレスとして働くクローン少女のソンミ451(ぺ・ドゥナ)は、カベンディッシュ原作の映画“カベンディッシュの大災難(主演トム・ハンクス)の断片的な映像を観るなどして、感情に目覚め始める。
やがて、革命家のヘジュ(ジム・スタージェス)に導かれ、革命の先頭に立つ・・・

■2321年~ハワイ
文明が崩壊した24世紀の地球。
人食い族たちの襲撃に脅えながら原始生活を送っていた山羊使いのザックリー(トム・ハンクス)の前に、進化した人間のコミュニティから使者メロニム(ハル・ベリー)が訪れる。
メロニムは、ソンミ451(ぺ・ドゥナ)が伝説の女神として崇められている村の山頂への案内をザックリーに頼むのだが、彼はその頼みを躊躇するしかなかった・・・

6つの時代、6つのエピソードと異なる時代を生きる人物達は、皆どこかでつながっていた。


時空を超えた物語と考え抜かれた構成。
複雑な内容で言葉で説明するのは難しいけど、万人受けしない、観る人を選ぶ映画だ。
どうすれば、こんな映画を考えつくのだろうか!
本当に見逃さなくて良かった!

ヒューマンドラマ、アクション、ミステリー、近未来SF、ラブストーリーの要素が詰め込められた19世紀から24世紀までの物語と場面の舞台が同時進行しながら交互に進行する構成に、
あれ?、何?、どうなっているの?と戸惑う人もいるだろうと思う。
ただただ、壮大な物語とビジュアルに浸り、感性で受け止めればいい。


この映画、ハリウッドはほとんど出資しておらず、中国資本で制作されたとの事だが、
米TIME誌が選ぶ2012年の映画ワースト1位に選ばれ、全米での興行成績も悲惨な状況らしい。
公開から一週間目のイクスピアリで鑑賞したけれど、場内は僕含めて9人。
日本国内での興行もすぐに打ち切られるだろう。
でも十数年後、「ブレードランナー」のようなカルトムービーのひとつとして語られるだろう。

エンドロールではトム・ハンクスやハル・ベリーらの出演者たちが特殊メイクによって輪廻転生するさまを演じ分けている役の種明かしもあるので席を立たないほうがいい。


映画の舞台のひとつに未来の韓国が描かれている。
なぜ“日本”じゃないんだと憤慨するネトウヨが騒ぎそうではあるが、
あの国は“ネズミ一匹”により崩壊したと、遥か未来世界で「伝説」として語られていることにならないように祈るしかない・・・







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■ キーワード
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「ほうき星」


「クラウドアトラス六重奏」


「カベンディッシュの大災難」


「犯罪者の餌食にはならないぞ」


「視点が入れば真実ではない」


「橋が崩れたら下に隠れよ」


「血塗れた手でもロープを離すな」


「敵の寝首をかいてはならぬ 」


「人には生来、序列がある。それに逆らう者は幸せになれず、愛するものまで不幸にする」


「失った者だけ価値を知っている」


「命は自分のものではない。子宮から墓場まで人は他者とつながる。過去も現在もすべての罪が、あらゆる善意が、未来を作る。」






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■ 映画の採点  ★★★★★
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備考

100点満点で点数は★20点 ☆5点

★★★★★ 有数の傑作
★★★★  見逃せない
★★★   見応え充分
★★    話題作だけど…
★     ダメだ、こりゃ…



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ゼロ・ダーク・サーティ

ゼロ・ダーク・サーティ


原題:Zero Dark Thirty
公開:2013/2/15
製作国・年:アメリカ映画・2012年
配給:GAGA
上映時間:2時38分/CS/デジタル
鑑賞日:2012/3/12  シネマイクスピアリ(S9)

監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン、ジェニファー・イーリー、マーク・ストロング


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2001年9月11日のアメリカ同時多発テロから10年。
ビンラディン暗殺作戦の舞台裏の中心人物にはCIAの女性分析官の存在があった。

世界規模の情報収集、スパイ活動、拷問、そして2011年5月2日に実行された、国際テロ組織アルカイダの首謀者オサマ・ビンラディン暗殺作戦の裏側を、「ハート・ロッカー」で見事アカデミー賞を受賞したキャスリン・ビグロー監督が関係者の証言を基に“リアリティ”に描く。


9.11のテロ首謀者とされるビンラディンを、CIAは予算も陣容も大幅に強化して行方を追うが、何の手がかりも得られずにいた。
そんな中、テロリストの追跡を専門とするCIAの女性分析官マヤ(ジェシカ・チャステイン)は、パキスタン支局のビンラディン追跡作戦チームに加わる。
アルカイダのメンバーに対する厳しい拷問でビンラディンに繋がる情報を引き出すも、どれも決定的な手がかりがなく、追跡作戦チームは次第に苛立っていく中、CIAの同僚が、アルカイダの自爆テロによって死亡してしまう。
多くの同僚を失ったマヤは、膨大な映像を検証するなど優れた情報収集と分析力、そして粘り強さを発揮して、ビンラディンに繋がると思われる“アブ・アフメド”という男の存在をつかむのだが・・・

タイトルの“ゼロ・ダーク・サーティ”とは、真夜中の“AM0:30”の軍事作戦用語を指す。


映画冒頭は暗い画面に9.11の時の無線や電話での交信状況の音声だけが流される。
アメリカの国外で、CIAによるアルカイダのメンバーに対する拷問。
電話も使わない、インターネットも使わない、無線も使わないオサマ・ビンラディンをどう追跡していったのか。
そして、映画後半は淡々と映し出される暗視ゴーグルによって緑色に照らされた暗殺作戦のリアリズムな映像。
だが、感情移入ができないから緊迫感が感じられない。
「一体何の為に、誰の為にこの映画を創ったのだろうか?」という感情しか浮かばなかった。

CIAとアルカイダは、もともとアフガン戦争でソビエトとい共通の敵と戦う仲間同士だった。
しかし、ソ連がアフガニスタンから撤退して以降、ビンラディンは中東支配を強めるアメリカを攻撃対象にして、多くのテロを仕掛けていく。
そして、2001年9月11日、アメリカ同時多発テロが起きる。

この映画ではCIAが絡んだ、対テロ戦争、タリバンとの関係、そして9.11テロ以前と以後に至るまでの背景や経緯は描かれない。
CIAの上司にもイスラム教信者がいたり、諜報活動の為にランボルギーニなどを購入するなどCIAの実態も事実なんだろうと思う。
CIAによるテロ組織アルカイダのビンラディンの暗殺作戦の裏側という“事実”の題材を、関係者の証言をもとに“リアリティ”に描かれるが、“真実”の出来事と錯覚する人も出てくるのだろうと思う。

事実の題材を基に映画化される作品はあまり深くのめり込まないことほうがいい。
事実を忠実に再現できたとしても、当事者じゃない限り、心情や感情なんて理解はできても共感なんてできないんだから・・・
キャメロンの「タイタニック」やスピルバーグの「ミュンヘン」のように、“事実”の題材を“劇映画”として割り切ったエンターティメントとして見られる映画が僕の好みだ。







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■ キーワード
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「屋敷を見つけたクソッタレです」


「返事待っている」


「君には逆らうなと忠告を受けた」


「どこへ行きますか?」






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■ 映画の採点  ★★★☆
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備考

100点満点で点数は★20点 ☆5点

★★★★★ 有数の傑作
★★★★  見逃せない
★★★   見応え充分
★★    話題作だけど…
★     ダメだ、こりゃ…

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ダイ・ハード ラスト・デイ

ダイ・ハード ラスト・デイ


原題:A Good Day to Die Hard
公開:2013/2/14
製作国・年:アメリカ映画・2013年
配給:20世紀フォックス映画
上映時間:2時38分/V/デジタル
鑑賞日:2012/3/15  シネマイクスピアリ(S16)

監督:ジョン・ムーア
出演:ブルース・ウィリス、ジェイ・コートニー、セバスチャン・コッホ、ユーリャ・スニギル、ラシャ・ブコビッチ、コール・ハウザー


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空港に見送りにやって来た娘のルーシーからも“パパ、お願いだから騒ぎを起こさないでね”と忠告されながらも、ロシアで警察沙汰のトラブルを起こした息子ジャック(ジェイ・コートニー)の身柄を引き取りの為ににモスクワへ飛び立ったニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)。
モスクワに到着早々にジョンは、ジャックが出廷するはずだった裁判所が謎の武装集団に爆破されたテロ事件に巻き込まれ、近くに居合わせたジャックと親子の再会を果たす。
しかし、ジャックが同じ裁判に出廷するはずだった大富豪のコモロフ(セバスチャン・コッホ)と行動を共にしていた為に、武装集団から執拗な攻撃を浴びる羽目になる。
ロシア大物政治家や大富豪、軍人らが暗躍する強大な陰謀に巻き込まれるジョンにとって、息子ジャックは疫病神なのか?
ジャックは何故モスクワにいたのか?

行く先々で大事件に巻き込まれ、ありえないピンチから命からがら乗り越えてきた“ツイていない男”を演じるブルース・ウィリス主演の人気シリーズの第5作目。


映画冒頭のモスクワ市街でのカーアクションから始まり、ヘリによる対地射撃や銃撃戦、
後半は大爆発の連続。
ジャックが“トラブルが好きなのか?、ツイテいないだけなのか?”
ジョンは“俺も答えを知りたいよ”と言う定番の事件巻き添え展開。

疎遠だった息子との関係エピソードを中心に、ボヤキ、そして銃撃、爆発のオンパレードは派手になった。
しかし、編集のつなぎというのか、カット割りがめちゃくちゃなカーアクションを見ただけで「何か違う・・・」と、釈然としなかった。
噂通り、シリーズ最低の酷い映画だった ε-(ーдー)ハァ

ダイ・ハードシリーズにストーリーなんかはいらない!
単純明快にドンパチすればよい!
それならば、ただのB級アクション映画としてなら気にはならないけど、スクリーンで構えて見るより、自宅で寝転びながらテレビ画面で見る程度のジャンクムービーの域で見ればいいのかも知れない。

しかし、この映画には気になる設定がある。
映画後半、戦いの舞台となるチェルノブイリでのシーンで、放射線を中和するという「化合物274」の散布エピソードは、福島第一原発事故後の現在の日本人にとって、映画の世界から興ざめさせられてしまう。
シリーズが持つカタルシスに浸るほどのストーリーはもう作れないのかもしれないと思う。


因みにシリーズ5作中、相対的に評価すると、シリーズでは2、1、4、2、3と以下の順位になる。

□ ダイ・ハード(1989年) ★★★★
□ ダイ・ハード2(1990年) ★★★★☆
□ ダイ・ハード3(1995年) ★★★☆
□ ダイ・ハード4.0(2007年) ★★★☆☆
■ ダイ・ハード ラスト・デイ(2013年) ★★☆☆☆







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■ キーワード
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「ファイルを戻せ。そうすればお前の人生を返してやる。」


「奴は親不孝者だ。ロシアでは親不孝者はクルトイという。アメリカではロクデナシだ。」


「俺たちもハグしょうか」


「お前だって五年後にはこうなる」






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■ 映画の採点  ★★☆☆☆
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備考

100点満点で点数は★20点 ☆5点

★★★★★ 有数の傑作
★★★★  見逃せない
★★★   見応え充分
★★    話題作だけど…
★     ダメだ、こりゃ…







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ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日


原題:Life of Pio
公開:2013/1/25
製作国・年:アメリカ映画・2012年
配給:20世紀フォックス映画
上映時間:2時06分/V/デジタル
鑑賞日:2013/3/1  イクスピアリ(S2)

監督:アン・リー
出演:スラージ・シャルマ、イルファン・カーン、タブー、レイフ・スポール、ジェラール・ドパルデュー


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遭難を題材にした映画で思い出すのはトム・ハンクス主演の「キャスト・アウェイ」とイーサン・ホーク主演の「生きてこそ」。
「キャスト・アウェイ」は誰もいない孤島、「生きてこそ」は南米アンデス山脈の山中が舞台だった。
両作品とも、体感する感動の物語として見れば面白い映画だったけれど、この「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」は遭難を題材にして、宗教や信仰、そして死生観といった、人間の内面に横たわる哲学や思考を寓話的に描いている。
見る人のそれぞれがいろいろな解釈ができ、思考する事に意味がある。
映画は人の心の中まで写せはしないけれど、人の心を動かすことはできる、深く余韻に残る映画だった。


少年パイは16歳。
インドで動物園を営む両親と兄の四人家族で暮らしていた。
政情不安の中、家族はカナダへの移住を決めて、貨物船に動物たちを乗せてインドを離れるが、太平洋上の海洋で嵐に見舞われて、貨物船は沈没した。
荒々しい海に投げ出されながらも救命ボートにしがみつきながら唯一生き残ったパイ。
その救命ボートの中には貨物船から逃げ出したシマウマとハイエナ、そしてオランウータンが乗り合せていた。
しかし、ボートの中には凶暴なベンガルトラも身を潜めていたのだが・・・

タイトルに「トラと漂流した227日」とあるが、実話をもとに映画化したのではない。
カナダ人の作家ヤン・マーテルが書いた「パイの物語」の小説をアン・リーが映画化して、本年度の第85回アカデミー賞11部門にノミネートされ、アン・リーが監督賞を受賞した。


物語は、
救命ボートで一頭の虎とのサバイバルな漂流生活をした少年パイの運命を、中年になったパイが生い立ちから遭難の出来事を回想する形で語られていく。

ヒンドゥー教、キリスト教、イスラム教の3つの宗教を信仰するパイに対して父親から「全ての宗教を同時に信じるという事は、どの宗教も全く信じていないと言うことだよ」と諭されたり、パイが動物園内で見た虎に惹きつけられると「虎の目に映る、自分の姿は自分の感情を反映しただけだ」と諭す。
そして、少女との恋のエピソードなどを通して、パイ自身の成長期における内面が語られる映画前半は、冗長と受け取るのか、それとも物語の比喩としての伏線として理解するかどうかで見方が変わってくる。

人の口の中に広がる宇宙の世界、海の底に広がる神秘的な世界。
荒れ狂う海、鏡の中に入り込んだような静謐な海。
そして宇宙の世界に漂っているような感覚の海。
貨物船が沈没する映像や漂流生活で目にする光る鯨やクラゲ、そしてトビウオの群れを描く映像には魅入ってしまう。

映画終盤、パイがこれまで語ってきた救命ボートに登場する動物たちについて、もうひとつの物語を示唆する。
それは「シマウマ」が脚を骨折した貨物船の船員に、「ハイエナ」が貨物船のコックに、「オランウータン」がパイの母親、そして「虎」がパイ本人の“別の感情”と置き換える告白がある。
それは、パイが語る物語と幻想的な映像の裏には比喩的に、極限状態でのカニバリズムがあったという意味合いとして受け取れる。

ラスト、パイは“どちらの物語が好き?”と問いかける。
僕は“トム・ハンクスが出てくる遭難映画(キャスト・アウェイ)”よりも“虎が出てくる話がいい”と答えたい。


因みに、パイは漂流生活を共にする虎に“リチャード・パーカー”と名付けるのだが、名前には映画の裏話として深い意味があるようだ。
貨物船のコック役がドパルデューに似ているなぁ、と思っていたら本人だった(笑)







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■ キーワード
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「リチャード・パーカー」


「信じる事は疑う事だ。」


「宗教は暗黒だ。理性で考えろ。」


「生きることは、手放すと言うことだよ。」


「人生に別れはつきものだ。だが、本当に悲しいのはさよならを言えないことだ。」






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■ 映画の採点  ★★★★
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備考

100点満点で点数は★20点 ☆5点

★★★★★ 有数の傑作
★★★★  見逃せない
★★★   見応え充分
★★    話題作だけど…
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