

「ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」
原題:The Hangover
公開:2010/7/3
製作国・年:アメリカ・2009年
配給:ワーナー・ブラザース映画
上映時間:1時40分/CS/DOLBY・SRD
鑑賞日:2011/2/25 ユナイテッドシネマ豊洲(S6)
監督:トッド・フィリップス
出演:ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス、ヘザー・グラハム、ジャスティン・バーサ、ジェフリー・タンバー
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結婚式を二日後に控えたダグ(ジャスティン・バーサ)は、友人のフィル(ブラッドリー・クーパー)とステュ(エド・ヘルムズ)、婚約者の弟アラン(ザック・ガリフィアナキス)とともに、独身最後の夜を満喫するためにドンチャン騒ぎの旅へ。
独身生活最後の夜を楽しんだハズの男たちを待っていたのは史上最悪の二日酔い。
翌朝、高級ホテルのスウィートで目覚めたフィル、ステュ、アランは異常な事態に気づく…
部屋中が散らばり、歯科医ステュは歯が一本抜けているのに気づき、クローゼットには置き去りの赤ちゃん、バスルームにはトラがいる…
そして、花婿の姿は消えていた…
当初、この作品は有名なスターが出演しておらず、コメディ映画での興行的成功が厳しい日本国内での劇場公開予定は無かったけれども、2009年6月に全米で公開されるや、興行収入2億7700万ドル(約400億円)を記録する大ヒットで注目され、一部の映画ファンの上映要望と、さらに2010年度ゴールデン・グローブ賞ではコメディ・ミュージカル部門で作品賞を受賞したせいで、昨年の7月、少数限定の劇場で公開された訳ありの映画。
最近僕の見る作品は、前評判が高い映画ほど、がっかりする度合いも高い。
オープニング、アランの下半身シーンがしつこい描写でなんだか引っちゃった気分になった。
館内の笑い声を聞きながら、下品な男の下半身をみてどこが可笑しいのか理解に苦しむ。
ストーリーは二日酔いで記憶をなくして右往左往する男たちの謎解きがベースなのだが、中国人マフィアやストリッパー、そしてマイクタイソンまでもが登場するストーリーの伏線としてのシチュエーションが浮いていて笑えない。
また各キャラクターに魅力を感じないのも、笑いのツボに響かない理由かも知れない。
結局、エンドロールに流れるスナップ写真で二日酔い時の謎が明かされるが、ストーリー上の流れで必然性があれば、そのシーンでも笑えたかもしれないけど、空回り感ばかりが印象に残った。
下品系の映画では「メリーに首ったけ」のほうがまだ笑える。
ちなみに僕好みのコメディ映画は「ブルースブラザース」「ポリスアカデミー」「ボールズボールズ」「トップシークレット」「リトルショップ・オブ・ホラーズ」「ワンダとダイヤと優しい奴ら」等が好みだなぁ。
二十年前になるのかなぁ、結婚式前の男同士のバカ騒ぎを描いた映画でトム・ハンクスの「バチェラーパーティ」があったが、二日酔いの題材だけでは所詮笑いも不発で、内容も印象もまったく残っていない。
例えば「リービングラスベガス」もそうだが、僕の場合、酒関係の映画を楽しむには、実際に酒を口に含まないと映画の良さも伝わらないようだ。
薬抜きの泡盛で、銘柄で言えば今帰仁酒造の「美しき古里」を飲みながら、映画を再度見直したいと思う。
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■ キーワード
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「ベガスは悪徳(シン・シティ)の街だ」
「彼女はクルーズ船の船員とヤッたんだろ! 違う、バーテンだよ!」
「スタンガン」
「男には息抜きが必要なんだよ」
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■ 映画の採点 ★★☆
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備考
100点満点で点数は★20点 ☆5点
★★★★★ 有数の傑作
★★★★ 見逃せない
★★★ 見応え充分
★★ 話題作だけど…
★ ダメだ、こりゃ…
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