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うまんちゅの惑星

50代。午年生まれ。夢を失い失望の連続で惑星の果てを彷徨ってる気分だが、“なんくるないさ”の気持ちで日々の出来事を綴る

シャーロック・ホームズ

タイガーウッズがGolfで優勝した直後、洞窟のような大きなトンネルの中で、プロゴルファーの石川遼と宮里藍が突然結婚の発表をした。
それまでウッズの周りにいた大量のマスコミ関係者は、石川遼と宮里藍側に詰め寄ってきた。
新聞一面には、石川遼と宮里藍の結婚発表の記事ばかりで、タイガーウッズは拗ねてしまった。
その直後、洞窟付近にあるリゾートホテルの周辺が、満潮のような潮で浸されるシーンを、僕は上空から眺めているところで、目が覚めた。
これが今朝見た夢の内容である。

この夢に何か意味があるのだろうか…(~_~;)




ところで
連休の最終日は「シャーロック・ホームズ」を鑑賞してきた。
劇場は朝1回目の上映なのに、7割ぐらいの混み具合で、意外に人気があるようだ。





シャーロックホームズ

「シャーロック・ホームズ」


原題:Sherlock Holmes
公開:2010/3/12
製作国:年度:2009年 アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
上映時間:2時間9分/V
鑑賞日:2010/3/22  渋谷TOEI2

監督:ガイ・リッチー
出演:ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング







アーサー・コナン・ドイルが、名探偵シャーロック・ホームズと相棒ワトソンの活躍を描く原作は、これまでに何度も映画化や、テレビドラマやアニメで映像化され、誰もが知っている知名度抜群のキャラクターだ。
そのシャーロック・ホームズにロバート・ダウニー・Jr.、相棒のワトソンにジュード・ロウが扮して、これまで誰もが抱いていた紳士的なシャーロック・ホームズのイメージを覆す展開で描かれている。


舞台は19世紀末のロンドン。
若い女性を次々と狙う連続殺人事件は、ホームズとワトソンの活躍により、邪悪な黒魔術組織の指導者、ブラックウッド卿の逮捕、処刑によって事件は解決したかにみえたが、処刑されたはずのブラックウッド卿が墓場から蘇り、ロンドンの街は再び恐怖とパニックに陥っていくが、事件の謎解きに向けて、ホームズが動き出す。


ロバート・ダウニー・Jr.演じるシャーロック・ホームズは超人的な観察力と記憶力、そして推理力の持ち主でありながら、筋肉マンのような格闘技の達人であり、事件の謎を追っていく姿は全体的にスピード感があって、退屈はしない。
造船所やブリッジでのアクションシーンや爆破シーン、食肉工場での映像は、まるで007シリーズを彷彿させるのだが、会話の台詞や印象に残るシーンが思い出せない位テンポが速いのは悪くはないけれど、考える暇が無いのと、映画オリジナリティの驚きが薄いのだ。
まぁ、謎解きミステリーというより、アクション映画そのもで、昨年公開された「天使と悪魔」よりは遥かにマシな部類ではあるのだが…(;^_^A 

それでも、産業革命で沸き返るロンドンのビジュアルや、フラッシュバックのような映像処理、そして全編にハンス・ジマーが手がけているサウンドがこの作品に躍動感をもたらしているのは評価したい。
最近のハンス・ジマーが手がける音楽はどれも印象が薄かったが、ザ・ロックやクリムゾン・タイドの頃のような力強さが蘇っているのは救いだ。

尚、この作品は全米での大ヒットを受けて、続編も決定したとのニュースもあったようだ。







キーワード



「221B」


「鉄の心を持て」


「どんな立派な女性でも、100%は信用できない」








採点 ★★★☆☆



備考

100点満点で点数は★20点 ☆5点

★★★★★ 有数の傑作
★★★★  見逃せない
★★★   見応え充分
★★    話題作だけど…
★     ダメだ、こりゃ…




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さよなら冬の日

さよなら冬の日

雪降る夕立のゲレンデ
いちばん素敵な季節がもうすぐ終わる
「時が止まればいい」
林の影でつぶやく女見ていた
さよなら冬の日
今シーズンも忘れないよ
粉雪に舞いながら
僕は子供に帰っていくよ





今年六回目のスキーは、出発前は今シーズン当初の目標だった野沢温泉スキー場か、志賀高原方面へ出掛けたかったが、どうも気分が乗らずに、1月に続き2回目の利用になる、長野県北安曇郡小谷村にある「白馬コルチナスキー場」へ予定を変更した。
野沢温泉スキー場、志賀高原方面へは、来シーズンへ持ち越しになりそうだ。




東京を深夜3時20分に出発して「白馬コルチナスキー場」へは午前8時30分に到着した。

ホテル正面

標高が高くて、豊富な雪の量と最高の雪質を誇るここのスキー場も、一部ゲレンデは土肌も露出して、スキーシーズンもいよいよ終盤が見えてきている。
ゲレンデの状態はザラメ砂糖のようなみぞれ状態で、コンディションはそれほどよくはないけれど、それでも僕は心を込めて一滑入魂で雪の地面を踏みしめた。

池の田ゲレンデより

この日の天気は薄い靄がかかったような晴で、気温も春のような暖かさで、この陽気により50Mプール6杯分位は、ゲレンデの雪が水に溶けたはずだと、僕の目測と勘では想像した。


ランチは、ゲレンデ前のホテルグリーンプラザ白馬にある「レストランアルプス」で、メニューにある1日限定15食の“海鮮重”を食べたかったが、品切れで仕方なく“カツカレー”を注文。
料金は¥1100。

カツカレー

しかし、ライスにカレーのルーを滴らしてしまうなんて、緊張感が足りないよなぁ~(*`へ´*)
今思えばカレーじゃなくて“ジャンボハンバーグステーキ&ライス”にすればよかったと後悔している…あぁ~悔しい

アルプス

ゲレンデを見渡せる窓際で男一人、カツカレーを食っている姿は、強がりを見せていても寂しい(笑)
店内に一人でいることが惨めになり、できるだけ哀愁を見せずに店を出ようとしたが、レストラン内はそれほど混んでもいないので、恥を忍びつつ、周りの人達と目を合わせないように、猫背のように静かに、“夢をあきらめないで”を口ずさみながら、法定規則の休憩時間をとった…
(前回と同じフレーズではありませんが、くどくなったことをお詫びします… (;^_^A (汗)・・・ )



崖の上のポテト&コーラ
引き上げる前に最上部のコース端に腰を下ろし、崖の上でポテト&コーラをつまみながら、やはり移民政策をとらなければ、人口減少が続くこの国に、未来はないのではないのか?、そして、子供手当ては有効に使われるのか?と国の現状を憂いながら、どこにもいない麗しき女性の事を考えた。





結局リフトの利用回数は27回で、目一杯滑りまくった (゚ρ`)ァー ツカレタ



午後5時過ぎにスキー場を出て、
ゲレンデ前のホテルにある大浴場「奥白馬温泉(白馬コルチナ 美人の湯)」へ
入浴料は1000円。


尚、ここのゲレンデでも、麗しきの女性との出会いはなく、淋しい背中姿を隠しながら一人、東京へ向けて午後7時45分にスキー場を跡にした。
心身の疲れのせいで、中央道のPAで二度の仮眠をとり、東京へはいつもより遅くなって朝8時40分に到着した。


いよいよ来週が今シーズンのラストスキーになるのかな…


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赤倉観光リゾートスキー場 (2010)

僕は焦っていたのかもしれない。

ゲレンデに恋を求めて人生を先急ぎしているわけではないけれども、ここ数週間は天候があまり芳しくなかったので、スキーに出掛けるのを見合わせていたが、いよいよスキーシーズンも終わりが近づいている。

前日の天気予報では、雨でスキー場周辺の天候が冴えないとのことで、出掛けるのを躊躇っていた。

深夜三時前に目を覚まし、行こうか?、イヤ、止めておこう!、やはり出掛けよう!と、十数分間も葛藤していた。
そう、まるで飛行機の離着陸をするパイロットの緊張する姿と重なり合う瞬間と同じだよね?
( え? 意味がわかんないですか? 僕も書いていて判らなくなりました (;^_^A (汗)・・・)


今年五回目のスキーは、新潟県南妙高市にある「赤倉観光リゾートスキー場」にしょうと考え、東京を深夜3時20分に出発した。

首都高環状線に入ると、走行車線上に普通乗用車が炎上している。(車種は今のご時世控えていたほうが良いかもしれませんが、S社のセダンでした)
暗闇のせいなのか、まるで映画のVFXのような炎がエンジンルームを焼き尽くしていて、人への被害はなさそうだったが、ドライバーと警官が立ち尽くしていた。
バックミラーで、遠ざかる現場の炎を見つめながら、妙な不安感を覚えた直後、御守りの札を忘れてきたことに気づいた。
走りながらも、引き返そうかと思い悩んだけれど、それでもゲレンデには、僕を待っている麗しきの女性に寒い思いをさせてはいけないと言う使命感の為、僕はそのまま車を走らせた。
雑念を消そうと思い、ラジオのスイッチを入れると、モーツアルトのレクイエム「死者のためのミサ曲 涙の日」が流れ始めた。
その時、僕の心は益々不安な気持ちが高まってきた m(。≧Д≦。)m



「赤倉観光リゾートスキー場」へは昨年に続き2回目の利用で、午前8時05分に到着した。

赤倉リゾートスキー場

この日の天気はやはり悪くて、1日中雪が降り続ける最悪のコンディションになってしまった。

チャンピオンコースゲレンデ

不景気とスキー人口の減少のせいなのか、昨年に比べると数本のリフトとコースの一部が閉鎖になっているのに気づいた。

チャンピオンコースゲレンデB

この日のような悪天候とゲレンデの人が疎らのせいで、より一層寂しい気分になる。
ガスの充満した真っ白の視界の中でのスキーは楽しくないし、いつもより疲れも倍に感じてきたので、早めにランチを採ることにした。


ランチはゲレンデの中腹にある“めいぷる”という店で“妙高山カレー”を注文。

妙高山カレー

ライスを妙高山に見立てて見た目が面白い“妙高山カレー”の料金は¥950

男一人でカレーを食っている姿は、強がりを見せていても寂しい(笑)
混んできた店内に一人でいることが惨めになり、できるだけ哀愁を見せずに店を出たかったが、外は段々と雪が強く降り始めていた。
僕は恥を忍びながら、周りの人達と目を合わせないように、猫背のように静かに、“時の過ぎ行くままに”を口ずさみながら、天候の回復を願ったが…
(前回と同じフレーズではありませんが、くどくなったことをお詫びします… (;^_^A (汗)・・・ )



この日のリフト利用回数は23回、いつもよりペースを落として滑りまくったが
結局、天候は更に悪化してきて、ストレスの溜まる1日になってしまった (゚ρ`)ァー ツカレタ



秀山

午後五時過ぎにスキー場をあとにして温泉街にある「ホテル秀山」の露天風呂へ。
リフト券割引パックでの利用で、入浴料は400円。
内湯はかなり熱いけれど、露天もあり、施設の落ち着いた感じが好きだ。





すでにご存知とは思うけれど、今回も麗しき女性との出会いはなく、心身の疲れを洗い流して、淋しい背中姿を隠しながら一人、午後6時25分、東京へ向けてに浴場を跡にした。

天候の悪い中でのスキー疲れなのか、それとも出会いのないせいでの心身疲労なのか、
東松山ICを降りた近くの牛丼屋で軽い夜食をした後、仮眠をとり、東京へは早朝5時55分に到着した。


さて、今シーズンもいよいよ来週と再来週あたりまでしか滑られる時間は残されていない。
あとは天候に恵まれることを願っているのだが…



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日の名残り

日の名残り


「日の名残り」

カズオ・イシグロ 著 / 土屋政雄 訳


■ISBNコード: 978-4-15-120003-8
■判型/総ページ数: 文庫/365ページ
■価格: 760円(税別)
■発売年月日: 2008年6月15日(第9刷)
■発行元: 早川書房






品格ある執事の道を追及し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。
美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。
長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内でも催された重要な外交会議の数々-
過ぎ去りし思い出は、輝きを増して胸のなかで生き続ける。
失われつつある伝統的な英国を描いて世界中で大きな感動を呼んだ英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。 ≪本書内容紹介より≫





映画化された「日の名残り」を見てから10数年の年月を経た今、いい作品で静かな感動をしたことを覚えているけれど、英国貴族の執事の物語で、アンソニー・ホプキンスという素晴らしい役者ぶりが印象に残った以外、物語の内容や場面の記憶はいったいどういう流れだったのか、なかなか思い出せないでいる。
寒い日が続いた週末、ふと記憶をたどるように、原作だった本のページを捲った。


英国政界の名士であったダーリントン卿のもとで永年執事人生を送ってきたスティーブンスは、主人亡き後、アメリカ人の新しい雇い主のもとで新たな執事人生を送っていたが、ジョークの受け答えを初めとした、これまでの風習に戸惑いを隠せないでいた。
そんななか、ひょんなきっかけで六日間の休みをもらい、屋敷を離れてイギリス国内を自動車で旅することになった。
彼には、昔ダーリントンの屋敷で、女中頭として働いていたミス・ケントンを訪ねるという、別の目的もあった。
そんな短い旅の途中で、スティーブンスが執事として歩んできた人生を、まるで記憶の糸をほぐすように回顧していくことになるが…

鈍感なのか?
それとも、忠誠心が強すぎて、真面目すぎるせいなのか?
ホントに馬鹿な男なのだ。

スティーブンスの断片的な記憶の奥には、現実からの逃避の為なのか、それとも非を認めたくない為になのか、自分の人生を第三者的に語っていたのだが、旅の終わりの夕闇のなか、彼はついに本心を吐露する。

「偉大なる執事とは何か?」を追い求め、時には自問自答しながら執事人生を歩んできたスティーブンスは、自分の感情を抑え、そして自分の意見を主張せず、そして、自分の人生の行き先を判断出来ずに歩んだ人生を、ユーモアに含んだエピソードがスパイスのように効いた悲劇の物語だが、静かに、淡々と描かれている。


本の話からそれるが、若いころは好きな映画を自分の記憶に焼き付けたいが為に、朝から晩まで劇場に入り浸り、何度も同じ映画を見続けた。
それでも、砂時計の砂がこぼれていくように、場面場面の記憶の断片が、少しずつ失っていくようで、何だか儚い気がする。
心の底から嬉しかったり、楽しかったり、そして、辛かったり悲しかったりしない限り、記憶というものは残らないんだろうと思う。
記憶の曖昧さ、不正確さを知ると、年を重ねて人生の終盤を迎えるときの僕の記憶ってどうなんだろうか、と考える。





印象に残るキーワード


「これからの人生が、私の眼前に虚無となって広がっています」

「品格」

「ココア会議」

「人生楽しまなくっちゃ。夕方が1日でいちばんいい時間なんだ」






本書の採点  ★★★



備考

★★★★★ 有数の傑作
★★★★  読み応えあり
★★★   まぁまぁかな~
★★    思ったより期待はずれ
★     ダメだ、こりゃ~


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白馬の王子

伊奈町寿の猫

胸元に鈴をつけた音が、薄曇の早朝に僕の耳元を通り過ぎる。

伊奈町寿の民家前で出会った猫。

目と目が合った瞬間、この猫の悲痛な気持ちを感じたので、近寄って声をかけた。



 「おはよう」


 「…」(。・・。)ポッ

  「あなたなのね!」


 「え?なになに…」


 「やっと、やっと、この日が来る事をずっと待っていたわ!」


 「え?何のこと?」


 「私を迎えに来た愛しの王子様よ!」
  「毎夜毎夜の夢の中で、お告げがあったのよ!」


 「お告げ?」
  「何かの間違いだよ!」


 「いいえ! あなたが私の白馬の王子様なのよね!」
  「ねぇ、そうだと言って!」


 「…」
  「確かに先月、白馬方面にスキーには行ったんだけれども…(;´Д`A `` 」
  「それとこの近くに王子物流という会社は在ったけれど、あなたの言う王子様ではないよ」
  「何か勘違いしていると思うけれど、ごめんね!」


 (=゚-゚)ノニャーン?
  「うそよ、うそに決まっている!!」
  「ね!うそと言って!お願い!!」
  「そして、この息苦しい町内から私を連れ出して一緒に逃げましょう!!」

  
 「…」



それから僕は、興奮覚めやらないこの猫に
「必ずあなたにも、本当の王子様が迎えに来るはずだから、今、冷静にならないとその運命の日を逃がしちゃうよ」と、時間をかけてじっくりと、じっくりと、得意の猫語でなだめながら、嘘がばれないようにカマナイデ話した。

猫は僕の説得に(=;ェ;=) シクシクと応じながら民家の影に消えていった。

彼女の名前は聞かなかったが、僕は「今後は見知らぬ猫とは目を合わせないように気をつけねば…」と反省しながら、静かに彼女の後姿を見送った。





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