

「インビクタス/負けざる者たち」
原題:Invictus
公開:2010/2/5
製作国:年度:2009年 アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
上映時間:2時間14分/CS
鑑賞日:2010/2/27 イクスピアリ(S8)
監督:クリント・イーストウッド
出演:モーガン・フリーマン、マット・デイモン、トニー・キゴロギ、スコット・イーストウッド
1994年。
27年間投獄され、囚人の身から南アフリカ初の黒人大統領になったネルソン・マンデラは、アパルトヘイトによる人種差別や経済格差を無くし、国をまとめる為に、自国で開催されるラグビーワールドカップを、黒人と白人の和解の為に利用しょうと考える…
1995年のラグビーワールドカップで、弱小だった南アフリカのチームが優勝を果たしていく実話を基に、監督第30作目としてイーストウッドが描く。
映画的な捻りや趣向を凝らすでもなく淡々と描かれており、ソツがない平均的な出来の印象だ。
昨年の「グラントリノ」や「チェンジリング」に比べて映画的な面白さは感じなかったが、ネルソン・マンデラという波乱万丈の実話を基に描くのだからしょうがないかなと思う。
しかし、そこはイーストウッドで、白人と黒人の大統領護衛チーム、白人家族と黒人家政婦、後半の試合をラジオで聞いている白人警官と黒人少年などの解りやすい対比が散りばめられ、場面場面で感じさせる映像に違和感は感じない。
ラグビーの試合シーンでぶつかりあう肉弾の音や息遣い、そして全編に流れるカイル・イーストウッドとマイケル・スティーヴンスが手がけているサウンドもいい。
特にラグビーチームが刑務所跡を尋ねるシーンで、主将のピーナルが感じる幻影シーンは印象に残る。
スポーツが与える影響は確かに大きい。
オリンピックでも一喜一憂している報道を見ながら、過去も今もスポーツは人々の心を動かし、時には政治をも動かす。
南米や欧州ならサッカー、アメリカなら野球やスーパーボール。
日本の場合、過去は圧倒的に野球が強かったが、余りにもスポーツ競技が多すぎて、人々の関心が分散している気がするのだが、どうだろう…
沖縄の場合は高校野球がそうだろう。
沖縄尚学高校が春の選抜で優勝した時、県民全体が一体になった高揚感は今だに忘れられない。
現在はどうなのかは分からないけれど、地元の高校が出場した時は人や車の流れが止まり、時間が止まったような感覚だった。
今年は南アフリカでサッカーのワールドカップが開催されるが、治安状態も悪化していて、マンデラが思い描いた国づくりは、大統領引退後の現在、どう感じているのだろうか?
ところで
映画の中に出てくるラグビーの専門家だが、見た目や話し方がどうもDJのジョン・カビラに似ていると思うのは僕だけでしょうか? (;^_^A ・・・
キーワード
「私が我が運命を決める。我が運命を征するのは我なり」
「マディバ」
「ボカ」
「466-64」
採点 ★★★☆☆
備考
100点満点で点数は★20点 ☆5点
★★★★★ 有数の傑作
★★★★ 見逃せない
★★★ 見応え充分
★★ 話題作だけど…
★ ダメだ、こりゃ…
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