
2009年も今日で最後の日になる。
昨年のサブプライム崩壊やリーマンショック以降の世界不況のなかで、アメリカでは初の黒人大統領の誕生、そして日本では自民党、官僚機構による“社会主義”が崩壊して、民主党へ政権交代が起きた、変化の大きい年になった。
まぁ、これまでの社会構造、秩序から新しい考え方、新しい時代の幕開けへと変わり始めた年になったかと、客観的に見えるまでにはあと数年は要すると思うが…
そんななか、せめて2015年頃から2009年を振り返りたいと願いながら、「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」のローランド・エメリッヒ監督の最新作「2012」を観た。
2012年12月21日に地球が滅亡するという、古代マヤ文明が予言した終末説を題材に、世界中で地震や津波などの大災害が起こり、必死に生き延びようとする人類の姿を描く。

原題:2012
公開:2008/11/21
製作国:年度:2009年 アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズ
上映時間:2時間38分/CS
鑑賞日:2009/12/30 渋谷TOEI2
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:ジョン・キューザック、キウェテル・イジョフォー、アマンダ・ピート、オリバー・プラット、タンディ・ニュートン、ダニー・グローバー、ウッディ・ハレルソン
物語は
惑星が直列に並ぶ現象で太陽のフレア活動が活発化して、強い放射線によって地球内部のニュートリノが新しい核粒子に突然変異して地球の中心部が熔けはじめて、世界各地で地殻変動が起きていた。
地球規模の危機のなか、家族を救おうとする売れない作家、大統領とその娘、黒人地質学者とその父、インド人科学者の一家、ロシア人セレブ一家など、さまざまな人間模様が交錯するなか、アメリカ大統領(ダニー・グローヴァー)は、各国の首脳の協力を取り付けて、秘密裏にあるプロジェクトをスタートさせたが…
地球が壊れていく映像は凄すぎる。
ロサンゼルス街の崩壊シーン、国立公園の火山噴火、そして津波襲来の映像などは、想像を超えているスペクタクル映像の連続で劇場の大スクリーンで見るべきである。
しかし、見ていて物語に溶け込めない自分を感じる。
ジャクソン役のジョン・キューザックが家族と車で逃げまどうシーンの描き方が手に汗握るというより、漫画的な処理になり緊迫感が途切れるのである。
ディザスター・ムービーといえばアーウィン・アレンの映画を思い出す。
CGが進歩した現代からみると、ちゃちな印象もあるけれど、「ポセイドン・アドベンチャー」や「タワーリング・インフェルノ」などをみた時の興奮や感動がこの「2012」からは伝わらない。
また、大津波で米軍空母がホワイトハウスに激突するシーン、チベットのラマ僧の描き方などは、恐らく監督の考える風刺であろうけれど僕には笑えなかった。
黒人大統領や黒人の地質学者やインド人科学者など、過去のディザスター・ムービー特有の白人中心社会の描かれ方がなかったのが現代を象徴しているが、登場人物に共感が持てるキャストや脚本の設定など、ほんの少しの工夫で段違いに良くなるのになぁと残念に思う。
ただ、娘役を演じるモーガン・リリーは「ET」のドリュー・バリモア以来の可愛らしさがあったので◎です
(注※僕は決してロリコンではありませんので誤解がないように受け止めて下さい (;^ω^A )
尚、画面に登場するのがSONY製品ばかりで、林檎印の製品を意識的に排除したのはイタダケナイノデ☆二つ分減点処分としました ヾ(;´▽`A``)
キーワード
「イエローストーン」
「さらばアトランティス」
「箱舟」
「口説くなら急げ。終末は近いぞ」
採点 ★★★☆
備考
100点満点で点数は★20点 ☆5点
★★★★★ 有数の傑作
★★★★ 見逃せない
★★★ 見応え充分
★★ 話題作だけど…
★ ダメだ、こりゃ…
追伸
個人的には経済的にも体調的にもキツイ2009年のなか、「おくりびと」のアカデミー賞外国映画賞の受賞は唯一印象に残る出来事だったなぁ
昨年のサブプライム崩壊やリーマンショック以降の世界不況のなかで、アメリカでは初の黒人大統領の誕生、そして日本では自民党、官僚機構による“社会主義”が崩壊して、民主党へ政権交代が起きた、変化の大きい年になった。
まぁ、これまでの社会構造、秩序から新しい考え方、新しい時代の幕開けへと変わり始めた年になったかと、客観的に見えるまでにはあと数年は要すると思うが…
そんななか、せめて2015年頃から2009年を振り返りたいと願いながら、「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」のローランド・エメリッヒ監督の最新作「2012」を観た。
2012年12月21日に地球が滅亡するという、古代マヤ文明が予言した終末説を題材に、世界中で地震や津波などの大災害が起こり、必死に生き延びようとする人類の姿を描く。

原題:2012
公開:2008/11/21
製作国:年度:2009年 アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズ
上映時間:2時間38分/CS
鑑賞日:2009/12/30 渋谷TOEI2
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:ジョン・キューザック、キウェテル・イジョフォー、アマンダ・ピート、オリバー・プラット、タンディ・ニュートン、ダニー・グローバー、ウッディ・ハレルソン
物語は
惑星が直列に並ぶ現象で太陽のフレア活動が活発化して、強い放射線によって地球内部のニュートリノが新しい核粒子に突然変異して地球の中心部が熔けはじめて、世界各地で地殻変動が起きていた。
地球規模の危機のなか、家族を救おうとする売れない作家、大統領とその娘、黒人地質学者とその父、インド人科学者の一家、ロシア人セレブ一家など、さまざまな人間模様が交錯するなか、アメリカ大統領(ダニー・グローヴァー)は、各国の首脳の協力を取り付けて、秘密裏にあるプロジェクトをスタートさせたが…
地球が壊れていく映像は凄すぎる。
ロサンゼルス街の崩壊シーン、国立公園の火山噴火、そして津波襲来の映像などは、想像を超えているスペクタクル映像の連続で劇場の大スクリーンで見るべきである。
しかし、見ていて物語に溶け込めない自分を感じる。
ジャクソン役のジョン・キューザックが家族と車で逃げまどうシーンの描き方が手に汗握るというより、漫画的な処理になり緊迫感が途切れるのである。
ディザスター・ムービーといえばアーウィン・アレンの映画を思い出す。
CGが進歩した現代からみると、ちゃちな印象もあるけれど、「ポセイドン・アドベンチャー」や「タワーリング・インフェルノ」などをみた時の興奮や感動がこの「2012」からは伝わらない。
また、大津波で米軍空母がホワイトハウスに激突するシーン、チベットのラマ僧の描き方などは、恐らく監督の考える風刺であろうけれど僕には笑えなかった。
黒人大統領や黒人の地質学者やインド人科学者など、過去のディザスター・ムービー特有の白人中心社会の描かれ方がなかったのが現代を象徴しているが、登場人物に共感が持てるキャストや脚本の設定など、ほんの少しの工夫で段違いに良くなるのになぁと残念に思う。
ただ、娘役を演じるモーガン・リリーは「ET」のドリュー・バリモア以来の可愛らしさがあったので◎です
(注※僕は決してロリコンではありませんので誤解がないように受け止めて下さい (;^ω^A )
尚、画面に登場するのがSONY製品ばかりで、林檎印の製品を意識的に排除したのはイタダケナイノデ☆二つ分減点処分としました ヾ(;´▽`A``)
キーワード
「イエローストーン」
「さらばアトランティス」
「箱舟」
「口説くなら急げ。終末は近いぞ」
採点 ★★★☆
備考
100点満点で点数は★20点 ☆5点
★★★★★ 有数の傑作
★★★★ 見逃せない
★★★ 見応え充分
★★ 話題作だけど…
★ ダメだ、こりゃ…
追伸
個人的には経済的にも体調的にもキツイ2009年のなか、「おくりびと」のアカデミー賞外国映画賞の受賞は唯一印象に残る出来事だったなぁ
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