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うまんちゅの惑星

50代。午年生まれ。夢を失い失望の連続で惑星の果てを彷徨ってる気分だが、“なんくるないさ”の気持ちで日々の出来事を綴る

釣りキチ三平

釣りキチ三平

「釣りキチ三平」

公開:2009/03/20
製作国・年度:日本、2009年
配給・東映
上映時間:118分/V
鑑賞日:2009/03/29 丸の内東映1

監督:滝田洋二郎





昨日は都合で「ウォッチメン」を見れずに、急遽有楽町にて「釣りキチ三平」を見に行った。

1970年代から1980年代に駆けて「週刊少年マガジン」で連載された、釣り名人の少年を描く人気漫画を「おくりびと」の滝田洋二郎監督が実写の映画化した。


内容は、東北の山村で祖父(渡瀬恒彦)と暮らす三平(須賀健太)は、大の釣り好きで、毎日釣りざんまいの日々で生活を楽しんでいる。
三平は村の鮎釣り大会でも、大人顔負けに無邪気に楽しむなか、バスフィッシングのプロ、鮎川魚紳(塚本高史)と出会い、伝説の“夜泣谷の巨大魚”の話を聞き、胸を高鳴らせる。
そのころ、東京に住む姉(香椎由宇)が帰郷して、釣りざんまいの弟、三平を無理やり東京に連れて行こうと画策するが…


午後4時10分、館内の客は約20名前後で、封切りからまだ9日しか経っていないのに寂しい。


出演の須賀健太、渡瀬恒彦は及第として、鮎川魚紳役の塚本高史はどうにも戴けない…
また今回初めてみる香椎由宇はインパクトはあるが演技が薄いよなぁ。

映像は伝説の“夜泣谷の巨大魚”を求めて、源流行シーンのロケ地の自然はたしかに美しい。
スクリーンを通して若干だけれど、マイナスイオンを感じる(大げさかもしれないけれど(笑))

やはり上映時間が長く感じるぐらいに脚本と映画のリズム感は悪い。
「ALWAYS 三丁目の夕日」を手がけた白組のVFXには違和感は感じなかったけれど、後半はさすがにやり過ぎ感はある。


この春も「ヤッターマン」「DRAGONBALL EVOLUTION」と、人気漫画原作の映画が実写化で公開されているが、この「釣りキチ三平」も含めて、漫画で育った人たちの思い入れを見事にぶち壊しても、実写化にこだわるべきであろうか?
前にもふれたけれど、個人的にはピクサーやドリームワークスのように3DのCGで描いたほうが遥かにマシだと思う。


劇場を出て、銀座のネオン街の誘惑に惹かれながら、体の中に取り込んだマイナスイオンが吐き出されるのが、実感できる日曜日の夜だった。





キーワード

「幸せな人は、誰の事も恨んだりしねぇ」

「頼んだぞ、相棒」

「チョコレート」




採点 ★


備考

100点満点で点数は★20点 ☆5点

★★★★★  有数の傑作
★★★★  見逃せない
★★★  見応え充分
★★  話題作だけど…
★  ダメだ、こりゃ…




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手遅れかもしれないが…

富士山

箱根から国道138号を御殿場方向にむけて、乙女峠のトンネル出口付近からの眺め。
富士山を見る度にエネルギーのような気がもらえるのは神秘だよなぁ。



眺めている脇には「ふじみ茶屋」というちょっとした休憩所がある。

富士見茶屋

10年前後前の話だけど、取引先の知人に連れられて、ここに来た記憶がある。
その時はあいにく天気が悪くて富士の山を見ることが出来なかったことを思い出した。




朝早い時間のせいか、休憩所はまだ営業しておらず、周りには人の気配がないが
こんな案内板を発見

乙女の鐘案内

周辺はハイキングコースもあるようだ。

また“幸せを呼ぶ乙女の鐘”というものが、休憩所から二分ほど登った場所(上の写真の“ふじみ茶屋”の看板の真上あたりに見えます)にあり、さすがに興味はそそられず、登るのをあきらめたが、僕としては“幸せのレディとの出逢いを呼ぶ鐘”なら、急いで登ったかもしれない…(‐^▽^‐)




休憩所わきには“熊と金太郎”の銅像が建つ。

金太郎

お尻の周りは多くの人に触られたせいか、ピカピカと光っている。

僕も、手遅れかもしれないが、是非“良い子”になりたい一心で、
周りに人がいないことを確認してから、金太郎の尻を三回撫でました。
(撫でるより“舐めたほうが”効果テキメンじゃないかと思うがどうなんだろう?)

“良い子”になった暁にはこの場で報告します (‐^▽^‐)


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箱根の猫

箱根の猫

箱根ロープウェイの姥子駅近くで見かけた猫。
林の中へ立ち去ろうとする猫に“どこに行くの?”と、声をかけた。
目が合った瞬間、猫は僕に質問を投げた。



猫 「何だよ? 見知らぬ猫に突然声をかけたらいけないと、親に躾けられていないのかね?」

僕 「…」

猫 「押し黙っていたらわかんぞ!」

僕 「ごめんニヤちゃい。 どこに行くのかと、つい興味があって…」

猫 「ここは君ら人間が立ち入る所じゃない! おとなしくひきさがるのじゃ!」

僕 「…」



しばらく、猫は僕の様子を窺ったあと、林の奥に姿を消した。
猫の行き先に興味が尽きないが、ここは箱根の山奥。
猫忍者に襲われたらタマッタもんじゃないと思い、猫の後姿を静かに見送った…


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チェンジリング

チェンジリング

「チェンジリング」

原題:Changeling
公開:2009/02/20
製作国・年度:アメリカ、2008年
配給・東宝東和/ユニバーサル
上映時間:142分/CS
鑑賞日:2009/03/19 シネマイクスピアリ

監督:クリント・イーストウッド
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ガトリン・グリフィス、ジョン・マルコビッチ、コルム・フィオール




舞台は1928年のロサンゼルス。
クリスティン・コリンズは9歳の息子を育てるシングルマザー。
ある日、一人息子が突然失踪した。
警察に訴えるも、必死の捜索をしても、ただあてもない日々が過ぎるだけ。
数ヵ月後、事件は急展開を見せ、息子が見つかり、再会の日を迎えるが、彼女の前に姿を現した息子は別人だった…

母親の苦闘を描きながら、腐敗した警察権力や、猟奇的な事件等、
当時の社会の闇をえぐるサスペンスドラマ。


古今東西、子を想う親の気持ちは変わらないだろうが、実話ベースの本作は、観る人によっては身につまされる残酷さである。


製作秘話によると、
昔の資料を処分するとL.Aの役所から連絡があり、
公聴会の議事録等、忘れ去られていく歴史のなかから、脚本家が掘り出したとのこと。


今までアンジェリーナ・ジョリーって、そんなに好きになれない女優ではあったが、
画面の構成がセピア調の色彩の中でメイク、特に真っ赤な口紅が焼きつくくらいの熱演だ。


一瞬、マイケル・シャノンかと思ったゴードン・ノースコット役のジェイソン・バトラ・ハーナーや、警部役のジェフリー・ドノヴァン等、脇役の印象が残るのもいい映画の証だ。
ただ長老派宣教師役のジョン・マルコビッチは余りにもおとなし過ぎるが… ^_^;


しかし、特撮をフルに使うわけでもなく、奇抜なストーリーでもない。
映画の流れがぶれない、飽きない、安心感がある。
映画の王道とはつくづくこういうことなのかなぁと思う。
改めて80代手前の爺さんの凄みを感じる。
(ホント失礼な表現で申し訳ございませんが、イーストウッドはまさしく人間国宝です(T_T))




キーワード


「希望」

「“あなたが生まれたとき、いっしょにプレゼントが届いたの”…“何が入っていたの?”…“責任”」

「或る夜の出来事」




採点 ★★★★☆☆


備考

100点満点で点数は★20点 ☆5点

★★★★★ 有数の傑作
★★★★  見逃せない
★★★   見応え充分
★★    話題作だけど…
★     ダメだ、こりゃ…

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首都高で

かりゆし運送

連休前で道路は混んでるが、

首都高五号線上り、板橋ジャンクション付近で沖縄を発見。

ロゴはシーサー、やはり沖縄にゆかりがあるのだろう…



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インサイト

今日は風も強いし、黄砂の影響で視界も靄っていたけれど、いよいよ季節は春にシフト中ってところかな~

スキー好きの僕としては去り行く冬が名残惜しいけど、今週末、もしくは来週末にラストスキーを目論んでおりますけど…(笑)


ところで
最近のニュースで気になったのは、トヨタがホンダのハイブリッド“インサイト”に対抗して現行車のハイブリッド“プリウス”を233万円から189万円に値下げすることと、更に5月に出る新型“プリウス”を205万台に設定するとのニュースだ。(本来なら260万円前後の予定だったらしい…)

トヨタにとって、今回のホンダの新型ハイブリッドには、本当に腹立たしいんだろうなぁと思う。

ホンダ“インサイト”は、トヨタの代表的なハイブリッド車“プリウス”よりも約50万円近く安く販売して、受注台数が予想の三倍の大ヒットを記録。

トヨタにとって、新型プリウスが出る前にこれだけホンダ車が話題になっていること自体許せないようだ。

今回は対抗上、だいぶ値下げしているけど、トヨタにとっては、相当痛手じゃないかなぁ。

業界の話題から伝わるように、トヨタってホンダに対しては異常なくらいに目の敵にしており、外野としては今後のバトルが楽しみだなぁ(笑)
もちろん、ホンダを応援しますが…(^^)/~~~

ちなみに個人的には、ハイブリッド車よりも新型の“アコードツーリングワゴン”に興味津々です

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プリズンホテル

浅田次郎著の夏・秋・冬・春の全4巻の文庫版「プリズンホテル」を読み終えた。

ヤクザが経営する温泉ホテル「奥湯元あじさいホテル」、通称「プリズンホテル」を舞台に、主人公木戸孝之介を中心に従業員や宿泊客らが織り成す人情喜劇だ。

ドアには厚い鉄板、窓は防弾ガラス仕様と、ありえない話で物語の中に引き込む巧さ、そして読み手のツボを完全に押さえられている自分が単純すぎるのであろうか…
1巻毎に笑って笑って、泣いちゃう。

これから読まれる方へ、
周りからは“こいつ、変”と見られるので、くれぐれも公共の場では読まないことを願う。



プリズン夏

プリズンホテル 【1】 夏

浅田次郎 著


■ISBNコード:978-4-08-747329-2
■判型/総ページ数:文庫判/315ページ
■価格: 552円(税込)
■発売年月日:2001年6月25日第1刷
          2008年6月14日第25刷
■発行元:集英社文庫




極道小説作家・木戸孝之介は愛人の田村清子と共に、身内で、ヤクザの大親分でもある叔父の仲蔵が経営する温泉ホテル「奥湯元あじさいホテル」、通称「プリズンホテル」へ赴く。

そこは一般人が近寄らない、なんと任侠団体専用のホテルだった。


第1作目は、小指がない代わりに刺青ずくめの番頭に、元ヒットマンのバーテン、タガログ語を操る仲居たちの中に、熱血ホテルマンの花沢一馬、天才シェフの服部と和食料理人の板長、梶平太郎らのキャラクター紹介が描かれるなか、大手商社を定年退職したばかりの夫と、熟年離婚を企てる妻の老夫婦のエピソードを交え、様々な人間模様が織り成す笑えて泣ける人情喜劇。

特に心中志願の一家の話や前オーナーの家族たちのエピソードにはググッときちゃうし、仲蔵親分の語る支配人に対しての思いやりは熱いものがこみ上げる。

しかし主人公・木戸孝之介というキャラクターには感情移入どころか不快でハラワタガ煮えたぎるぐらい許せない奴だが、その辺が著者の思うツボだろう。
ちなみに木戸孝之介という名前は、売れる前の浅田次郎が二十年余り使用してきたペンネームだそうだ。




キーワード


「“プリズンホテルかね…” “いいえ、プリンスホテルじゃなくって、あじさいホテルです”」

「富士見の間」

「東神田木戸衣料謹製」

「静かな部屋…空いていますか。それから、酒と、食事も…」



本書の採点
★★★★





プリズン秋

プリズンホテル 【2】 秋

浅田次郎 著


■ISBNコード:978-4-08-747339-1
■判型/総ページ数:文庫判/435ページ
■価格: 724円(税込)
■発売年月日:2001年7月25日第1刷
          2008年6月14日第24刷
■発行元:集英社文庫




二作目はボリュームてんこ盛りの内容になっている。
「プリズンホテル」へ集うのは、なんの因果か、任侠大曽根一家御一行様と警視庁青山警察署の酒グセ最悪の慰安旅行団御一行様。
そして、いわくありげな旅まわりの元アイドル歌手とその愛人に仲蔵親分の秘めた恋物語も明かされ、花沢支配人も青ざめる大騒動の展開へ…

“ごめんなさい先生。ぶってください。”と、けなげな美加ちゃんはかわいい。
やはり松倉警部補には笑える…こういうキャラクターはいいよなぁ。


読んでて改めて思うのは、今の世の中、理不尽なことや息苦しい空気感で覆われ、義理人情という言葉が遺跡のようになっている現実だ。




キーワード


「学校の先生と医者と警察。これを称して三大無礼講と呼ぶ」

「千代鶴是秀」

「ミッキーマウス」

「フォンデュ」

「八代目関東桜会総長、相良直吉」

「極道エレジィ」



本書の採点
★★★★





プリズン冬

プリズンホテル 【3】 冬

浅田次郎 著


■ISBNコード:978-4-08-747358-2
■判型/総ページ数:文庫判/310ページ
■価格: 552円(税込)
■発売年月日:2001年9月25日第1刷
          2008年10月7日第25刷
■発行元:集英社文庫




夏秋冬春で構成されたシリーズ三作目は前作までの色合いが幾分違う。

木戸孝之介と“百人の男とすれちがって、百人の男を振り返らせるほどの美人”の田村清子と共に、真冬の「プリズンホテル」につどうのは、大都会の野戦病院=救命救急センターで、心も体もボロボロ状態になった別名〈血まみれのマリア〉こと阿部看護婦長をはじめ、天才登山家、武藤嶽男、患者を安楽死させた医師、自殺願望の少年、出版社の秘密兵器の編集者等、いずれも事情ありのお客達。

フランケンの安吉と鉄砲常の掛け合い当たりは笑えるが、仲蔵親分まで妄想の悪夢に引き込む冬の季節を背景に、命への慈しみ、医療問題等、しんみりするエピソードで綴られる。
と、言ってもそこは舞台が「プリズンホテル」、今回も巧みな隠し味が散りばめられている。

本文中にある“山男たちのレクイエム”が実際あることは知らないが、いい詩だ。




キーワード

「死んでもいいというのと、死にたいというのは大ちがいだ。最高の男と最低の男のちがいだぞ。」

「あじさい山岳会」

「思い込み症候群」

「ロジェ・デュプラ」



本書の採点
★★★★





プリズン春

プリズンホテル 【4】 春

浅田次郎 著


■ISBNコード:978-4-08-747378-0
■判型/総ページ数:文庫判/403ページ
■価格: 686円(税込)
■発売年月日:2001年11月25日第1刷
          2008年6月14日第23刷
■発行元:集英社文庫





最後のセリフの為に、主人公・木戸孝之介の歪んだキャラクターが存在した一冊だ。

今回は、忽然と姿を消した義母の富江の行方を気にしながら、著書の“仁義の黄昏”と“哀愁のカルボナーラ”が文壇最高の権威「日本文芸大賞」の候補に絡み、孝之介や関係者達は選考結果を待つべく「プリズンホテル」へ向かう。
今回は訳ありの懲役五十二年で出所した老博徒と、負債をかかえた職人経営者や、繁の担任の田舎教師、そして演劇母娘らが物語に絡む夏秋冬春で構成されたシリーズ完結編。

主人公木戸孝之介が語る母親像が、夢想なのか現実なのかがクロスしながら僕の頭で想像するので、最初に読んだときの嫌悪感はさすがにない。
ただ、このマザコン男に対する女性読者の抱く感情がどういうものだろうかと興味は尽きない。


最後にありふれてはいるが
足りない指と無骨な手でマックをいじる番頭・黒田は、林檎派にとっては喜ばしい (笑)




キーワード


「富江」

「しかし、ついに真心の通じぬ一人のお客様に出会ってしまった。もう笑顔も礼儀も、どんなサービスも受け入れられまいと思ったとき、支配人は身を鎧う奉仕の衣装さえもかなぐり捨てて走ったのだった。」

「放免桜」

「仁義の黄昏、哀愁のカルボナーラ、郷愁のペスカトーレ、涙のぺペロンチーノ」



本書の採点
★★★★





以上、まとめて評価したが、幾分採点が甘いかなぁと、思う。

四作の中ではやはり「プリズンホテル 【1】 夏」がお気に入りだ。

1巻毎に1話完結形式だが、夏・秋・冬・春の順番に読んだ方がいい。



出来れば“渡る世間は鬼ばかり”の後番組として、この「プリズンホテル」を原作に完全忠実な連続ドラマ化を希望したいなぁ…主人公木戸孝之介には作家の“椎名誠”、仲蔵親分は“西田敏行”、番頭の黒田は“安岡力也”など、自己流キャスティングを想像している(笑)



それでは皆さん、読んでくれて
           「アリガトゴザイマシタ、マタドーゾ、オコシクダサイマッセー」





備考

★★★★★ 有数の傑作
★★★★ 読み応えあり
★★★ まぁまぁかな~
★★ 思ったより期待はずれ
★ ダメだ、こりゃ



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沖縄祭り

沖縄まつり


東京は今夜から明日にかけて

積雪の予報だが…

どうも積もりそうな気配はしないが…

それでも

今夜はホワイトひな祭りの夜になるか?

ひな壇の人形さんも今夜は嬉しさのあまり、

雪合戦するかもしれないので

深夜にかけて

人形達の動きを見逃さないで!

 

祭りつながりで

写真は信号待ちで見かけたスナック “沖縄祭り”

場所は国道254号、川越街道の成増付近

どんな店なんだろうか?

興味はあるが入る勇気がない (笑)

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