


昨夜、レイトショーで「ダークナイト」を見た。
正直、期待していなかった分、いい意味で圧倒された。
善と悪とモラル。
コインの裏表。
白騎士(ホワイトナイト)デント検事と
黒騎士(ダークナイト)バットマンと、
闇の凶刃ジョーカーをからめた三強の衝突。
デントとレイチェル、ブルースとの恋愛の三角関係。
そして陽と陰と影が交錯する重くて暗い“バットマン”ワールド。
冒頭から猛スピードで映画に引き込まれる緊張感。
クリアな映像と音響、筋書きがしっかりしていて、隙が無い。
あらゆる要素が複雑に絡み合う2時間32分の物語を、
混乱を招かないように、丁寧に、そしてマジックのようにまとめ上げる
クリストファー・ノーラン監督の手腕は凄い。
なんといっても話題の中心になっているJoker役の“ヒース・レジャー”が凄まじい。
残忍で気味悪く、強烈なインパクトを受ける。
約20年前のjoker役で、コミカルなイメージのジャック・ニコルソンが扮した快演も
“ヒース・レジャー”の前では見事に吹っ飛ぶ。
クリスチャン・ベイルのブルース・ウェイン(バットマン)は、過去の作品で演じた
マイケル・キートンやヴァル・キルマー、ジョージ・クルーニーらより一番フィットしている。
又、脇役の演技も光る。
エンドタイトルを見て気づいたのだが、ゴードン警部補役がゲイリーオールドマンとは
恥かしながら知らなかった(^^ゞ
マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンは観ていて映画に深い厚みを加えている。
もちろんデント(トゥーフェイス)役のアーロン・エッカートも違和感は無い。
僕は“バットマン”ワールドやコミック原作がもつ世界観に深い想い入れは無い。
前作の「バットマン・ビギンズ」も観ておらず、キャストやキャラクター関係の知識がなく、
固定観念を持たずに観たのが良かった。
ちなみに個人的にヒーローものの中では「スーパーマン」シリーズが好きだ。
(今でも飛ぶことを夢見る少年なので…^^;)
往来のティム・バートン版の「バットマン」シリーズを仕切り直して、
2005年に公開された前作「バットマン・ビギンズ」から始まった
新生バットマンシリーズの第二弾。
アメリカでは記録的なヒットで“スターウォーズ”を破り“タイタニック”に次ぐ
歴代2位に登りつめたようだ。
相変わらず今作も日本ではは敬遠され、
同じアメコミの“スパイダーマン”のヒットには遠く及ばないのは残念。
映画会社は根本的に戦略をかえないと、今後のシリーズの興行はキツイだろう。
印象に残るシーンは
jokerがゴッサムの高層ビル街に足を踏み入れて車両の窓から魅せる恍惚としたシーン
看護姿のジョーカーが病棟を爆破するバックでのシーン
後半のフェリーの中での服役囚の行動シーン
採点は ★★★★★
備考
100点満点で ★20点 ☆5点
★★★★★有数の傑作
★★★★見逃せない
★★★見応え充分
★★話題作だけど…
★ダメだ、こりゃ…
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